バイク=「単車」のナゾ 車輪ふたつなのになぜ?

「エンジン音に由来」説、別の言葉に

「単車」の「単」がエンジン音に由来するという説もあるようですが、そのような言葉はほかにもあります。

 ホンダ、ヤマハ、スズキという国内大手3社の発祥地であり、市の主要産業としてバイクの歴史を紹介している静岡県浜松市の産業振興課によると「当地域ではバイクが『ポンポン』と呼ばれることがあります」といいます。

「戦後まもなく、本田宗一郎さんが自転車に補助エンジンを取り付けて走らせたことが、ホンダにおけるバイク産業の始まりといえますが、このような補助エンジンの『ポンポン』という音に由来する呼称です。現在もおもに70代以上でバイクを『ポンポン』と呼ぶことがあるほか、市内では『ポンポン』の呼称を冠したバイクのイベントも開催されています」(浜松市産業振興課)

 ちなみに、本田宗一郎さんが作った補助エンジン付き自転車は、やはりそのエンジン音から『バタバタ』とも呼ばれます。このようにバイクの黎明期には「単車」を含む様々な言葉が生まれ、一部は現在も引き継がれているようです。

【了】

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コメント

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5件のコメント

  1. ポンポンというと、どうしてもバイクでなくて小型の船(ポンポン船)を思い出してしまう。バタバタはわかりますけど。

  2. 話は単純だと思います。

    単気筒云々とかエンジンシリンダーの数ではなく、また、車輪の数でもなく、他の四輪自動車(貨物の六輪、十輪も含め)や鉄道車両、全ての車輪付きの乗り物と比較して
    轍(わだち)が単線だからだと思います。

  3. 昭和36年4月、16歳で初免許は「自動二輪車」でした。
    同年3月末までは「自動二輪側車付」と二種類あったと試験場で聞いた記憶がありました。
    で、私は「側車付」に対し、側車の付いていないものを「単車」と呼称したんではないかと思っていました。
     また、関西では昭和30年頃まで「二輪車」は「ポインター」(新明和工業製造の2輪車)と呼ばれていました。
    なので、私は「単車」派でしたが40年前から「トライアル」競技をやりだしてからは「バイク」派になりました。
     なお、当時関西では「バタバタ」と呼ばれていたのは「三輪車」で5社位が製造していました、これは正にエンジン音からだと思います。ダイハツ・マツダ・みずしま・ジャイアント・クロガネ(水冷EG)・・・あ~懐かしい
     (おまけ)原動機付き自転車許可証(原付50ccまで)は、14歳で各警察署で発行していました。

  4. 「バイク」も単車と似たようなもの。本来BikeはBicycleの略で、自転車を含む二輪車全般のこと。
    英語ではこのうち自転車は俗にpush-bikeで単車が motor-bikeである。
    バイクが単車の意味でつかわれているのは日本だけ。なぜなら単車が導入されたときにはすでに自転車を自転車と呼んでいたので、motor-bikeを略してバイクと呼んでも混乱する可能性がなかったらだ。

  5. 日本の陸軍の用語で、「複車」(サイドカー付オートバイ)、対する「単車」(オートバイのみ)だったようですよ。オートバイといえばサイドカー付がデフォルトだったので、特に「単車」との呼称のほうが生き残ったのでしょうか。