トヨタ「スターレット」(3代目) 「最初の1台」に選ばれたのにもワケがある
いじり倒せる「兄貴のおさがり」
1986(昭和61)年には、インタークーラー付ターボチャージャーを備えた「GPターボ」が登場。CMで使われた「かっとび」のフレーズそのままに、あの山この道と走り回った若者多数でした。
また、運転しやすさと共に、「自分でいじってみたい」という欲求にも答えてくれるモデルで、足回りやエアロパーツが多種販売されていました。「ブローオフバルブを付けて、ターボをプシュプシュいわせながら峠を走った後、エンジンフードを開けてクルマ談義をする」、そんなクルマの楽しみ方ができるのも、「スターレット」の良さでした。
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当時、免許を取ったら、「とりあえず、兄貴の『スターレット』で練習」するというのが、ある意味、王道でした。それがうまくいくと、「兄貴のおさがり」となって、そのまま所有できる場合もありました。嬉しい反面、「え、お兄さん、クルマ買い換えたの?」「うん、『MR2』買った」みたいな会話の後には、「『スターレット』もいいけど、クリスマスには『MR2』借りてくれたりしないかな」なんて欲望が頭をよぎったりするのが、その頃の女子だったりしたのです(編集部注:個人の感想です)。
当時すでに同クラスのハッチバック車としてFFのコルサターセルカローラⅡを有しているトヨタなのに唯一のFRだったスターレットまでFFにしてしまったのには寂しい思いをさせられた
「GPターボ」はカロⅡとかコルサのリトラのターボ。スターレットは「ターボS」。バブルの物欲満載だった若者はその辺の知識はハンパないですよ~。
さて、この頃のスターレットSiもプレリュードXX、バラスポ1.5iもDOHCでもターボでもなく、ただ電子制御燃料噴射装置だけで、軽快でキビキビ走った印象があります。逆を言えば1980年代前半のフツーのカローラ、コロナはキャブが主流でしたねぇ。
なつかしいですね。価格安くてよく走るトヨタの末っ子でしたからね!4~5代目は仕事の社用車でよく乗りました。ターボでは無い普通のエンジンのマニュアルでしたが、燃費良くてオートマより走るのが1番楽しかった。
このスターレットの1300のエンジンが後にカローラに移植されて2バルブの1500より性能が上回る時代もありましたね、86が出た当初にコロナやセリカにも4AGEがありましたが、これまたツインかムターボの上級より4AGの方が元気に回ると言う設定の時代もありました。自分はコロナのGT-Tは高価で高値の花でしたが86エンジンのGTは手の届く位置であったと記憶しています。