100年乗っても大丈夫!? 爆撃機B-52はなぜこれほど長寿命なのか

長寿命のヒミツは戦争の変質

 大国同士の総力戦ならともあれ、近年の地域紛争などアメリカ軍の圧倒的な制空権下で爆撃機に求められるのは、超音速やステルス性ではなく、航続距離が長くより多くの爆弾を落とせる、いわば純粋な爆撃機です。

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B-52は数多くの爆弾を搭載できる戦略爆撃機(2017年、石津祐介撮影)。

 B-1ではスペックが過剰で、B-2は高額な運用コストと爆弾搭載量の点で劣るため、現状においてこの要求を満たせるのはB-52以外に見当たらず、あえて新しい爆撃機を作るよりは延命した方がいいと判断されたようです。

 これは引退するはずだった攻撃機A-10が湾岸戦争で活躍し、ほかに変わる機体が無いため無期限で運用延長したのと似たようなケースとなります。

 すでにB-1と B-2は退役が決定しており、2025年ころには新型のステルス爆撃機B-21に置き換わる予定となっています。その先当面のあいだはB-21とB-52が戦略爆撃機として配備される見通しです。

 時代遅れと思われていた機体が、新たなテクノロジーを持った最新機種よりも使い勝手がいいと評価されたB-52。B-21は無人での運用が可能になるといわれていますが、この両極端な爆撃機が現代の戦争を物語っているのかもしれません。

【了】

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コメント

13件のコメント

  1. 読者に誤解を与える記事タイトル・内容
    100年運用と言っても1955年からの同じ機体が100年飛ぶわけじゃない

    • 現存する機体は最末期の生産型で、それ以前の型は条約の関係でほぼスクラップですし。

      B-52はタミヤの1/100が欲しかったが、空襲で焼け出された経験の親父に反対されたなあw

    • >空襲で焼け出された経験の

      それB-29なのにね。とんだとばっちりですね。
      まあどっちもアメリカの戦略爆撃機だけど。ツポレフなら買ってもらえたんですかね?(^^)

  2. そういえばもう30年以上前に読んだマンガで、現代文明が崩壊し地上は蛮族が徘徊する世界で全自動の飛行を続けるB-52を描いた作品を思い出した。
    こういったシチュエーションが妙に似合う飛行機ではある。

    • 真鍋さんの作品ですねー
      また読み返してみよう

  3. 戦略爆撃機なんてただでさえ贅沢品な上に、アメリカの制空能力が世界一強力だからこれ以上の性能を必要としないという特殊な背景あってのこと。
    アメリカに強い対抗心を持つ上に見栄で兵器を揃えてるだけのロシア以外で、他の国が戦略爆撃機を持つ必要に迫られたらもっと高性能な機体が必要になる。

  4. タイトル  100年乗っても大丈夫!?  物置のパロディーですか?

  5. イナバ物置じゃないんだからサ

  6. 親戚でコンセプトも同じTu-95も100年飛びそうですね。

  7. B-52が初飛行した1952年
    B-52A、これが現役ではない
    B-A~B52Gまでは「ターボジェット」→当たり前だが
    全て退役済み
    1962年初飛行で現役なのは
    B-52H
    航続距離と爆弾搭載量を増加するため
    TF-33「ターボファン」を8発

  8. JR西日本の103系とB-52はいい勝負をしていますね。魔改造をしているという共通点もありますし。

  9. 現在配備されてる
    B-52Hでも1960年だから
    2050年まで現役なら
    確かに100年近く現役
    100年以上はB-52が生産された
    1950年なら100年当然
    B-52~B-52Gまでは退役してる

  10. 現在飛行中の
    「B-52H」
    1960年の初飛行から現在でも60年
    2045年まで現役なら85年になる!