クルマとは違う鉄道「中古車」事情 廃車タイミングや改造など事情あれこれ

中古車の希望は「タイミング」次第?

 鉄道会社が中古車を購入する場合、ひとつの流れとして、廃車が出そうな鉄道会社に問い合わせ、そのなかから自社の路線にもっともマッチしたものを選択しますが、ちょうど良いタイミングで大手私鉄やJRから廃車が出るとは限りません。

 その場合は「第2希望」の車両を探して、本命が廃車になるまで短期間使うというケースもあります。

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東急8000系が廃車されるまでの間、つなぎでJR東日本から113・115系を購入した伊豆急行。113・115系の使用期間は8年と短かった(児山 計撮影)。

 伊豆急行(静岡県伊東市)では100系電車の老朽化が進んだため、代替車両を探していました。海沿いを走ることからさびに強いステンレスの車両を探し、東急8000系の譲渡を希望しましたが、廃車の時期が合わず、一時的にJR東日本から113系・115系電車を購入し、東急8000系が廃車になるまでの8年間(2000~2008年)だけ使用しました。

 また、中古車を買ってみたものの使い勝手が悪く、数年で別の中古車を買うといった例も豊橋鉄道で見られました。

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