渋谷再開発、「東急プラザ渋谷」2019年秋オープンへ 工事進む広大な地下空間も公開(写真40枚)

公開された「東口地下広場」と「地下貯留槽」

 発表会終了後には、渋谷駅街区の土地区画整理事業における「東口地下広場」と水害防止用の「地下貯留槽(水を貯める施設)」の見学会も実施。「東口地下広場」は地下2階(1600平方メートル)からなり、地下1階部分は現在工事の真っ最中。公開された地下2階部分(地下約13メートル)は、今回の再開発にともない移設された渋谷川の流れる場所を、天井に見ることができます。

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「東口地下広場」地下2階部分に貼られた注意書き。広場完成後には駅東口のコンコースにつながる(2018年3月7日、乗りものニュース編集部撮影)。

 同広場は、既設の宮益中央改札口(地下2階)から地上階などへの連絡通路として使われる予定。天井部分には地上からの採光用の穴が開けられていました。東急不動産は、前述の渋谷川の流れるイメージを広場のデザインに生かしていきたいといいます。

 地下23メートルに位置する「地下貯留槽」の大きさは縦22メートル、横45メートルで、容量は4000立方メートル。25メートルプール8杯分だといいます。これまでの下水管は1時間あたり50mmまでの雨に対応していましたが、この貯留槽が完成すれば、75mmまで対応できるとのことです。駅近くに設置された計6箇所の取水ポイントから既存の下水管を使って運ばれた雨水は、50mmを超えた部分のみ貯留槽に流されるという仕組み。貯留槽に溜まった雨は一時的にストックされたあと、48時間かけて古川幹線へ排水されます。

「東口地下広場」と「地下貯留槽」双方とも、暫定的な完成は2020年の東京オリンピック・パラリンピックを予定しています。

【了】

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