旧「万世橋駅」のいま 交通博物館の休憩所は階段に カフェ、ビアバーも 東京の「今昔」体感(写真15枚)

遺構はそのままに 東京の「過去」「現代」が一目で

「マーチエキュート神田万世橋」は、鉄道遺構としての姿をできる限り残しているのも特徴です。南側の壁面には、かつての建物と接続されていた鋼材の穴などが残され、歴史ある遺構がそのままの姿で保存されていることがわかります。

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「常陸野ブルーイング・ラボ」。海外でも人気のクラフトビール「常陸野ネストビール」が飲める店で、外国人も多く訪れる(栗原 景撮影)。
「常陸野ブルーイング・ラボ」がある空間は、2006年当時は秘密の空間のような趣だった(2006年、栗原 景撮影)。
外壁には鋼材が入っていた穴や意匠もそのまま残され、この高架線の長い歴史が伝えている(栗原 景撮影)。

「3年前にここで働き始めたときは、なんとも言えない高揚感がありました」

 そう語るのは、中央通り側の入り口に近いカフェ・ビアバー「常陸野ブルーイング・ラボ」の黒澤大平さん(29)です。

「初めてここに来たときも、ライトアップされた夜だったこともあって圧倒されました。神田川を境に、秋葉原という現代の街と、歴史ある万世橋のレトロモダンが共存しているというのが良いなと思います」

 いまは、万世橋駅はもちろん、交通博物館の時代も知らない世代が日々活躍している旧万世橋駅の遺構。東京と鉄道の歴史を体験できるスポットとして、訪れてみてはいかがでしょうか。

【了】

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Writer: 栗原 景(フォトライター)

1971年、東京生まれ。旅と鉄道、韓国を主なテーマとするフォトライター。小学生の頃から各地の鉄道を一人で乗り歩き、国鉄時代を直接知る最後の世代。出版社勤務を経て2001年からフリー。多くの雑誌や書籍、ウェブに記事と写真を寄稿している。主な著書に『東海道新幹線の車窓は、こんなに面白い!』(東洋経済新報社)、『テツ語辞典』(誠文堂新光社/共著)など。

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コメント

1件のコメント

  1. 常陸野ブルーイング・ラボのあった空間は博物館の末期に雛形あきこ主演の戦中を扱うドラマかなんかの撮影をしていたはず