「Max」から「食パン」まで 鉄道車両のニックネーム、その由来と傾向は
ファンが付けた「見た目」のニックネーム
鉄道車両のニックネームは、すべて鉄道事業者が付けたものとは限りません。ファンや利用者、マスコミが付けたニックネームが広まって定着したケースもあります。性能や設備をモチーフに鉄道事業者が付けたものとは異なり、ファンや利用者が付けるニックネームはその外見や色から連想するケースが主流です。
たとえば「ブルートレイン」。青いボディの寝台客車からなる列車の総称としてすっかり定着していますが、このニックネームは国鉄が付けたものではありません。日本のブルートレインの元祖ともいえる20系客車を紹介した当時の国鉄製作映画にも「ブルートレイン」という言い方はなく「デラックス特急」と呼ばれています。「ブルートレイン」のニックネームは、のちに鉄道ファンが雑誌などでそう呼んだものが定着していったものです。
正面の形状から連想して付けられたニックネームとしては、国鉄/JR西日本の419系「食パン」など。色も加わると京急電鉄800形の「だるま」があります。車体の色からだと、国鉄湘南電車の「かぼちゃ電車」、923形新幹線「ドクターイエロー」などが挙げられます。
こういったファンや利用者によるニックネームは、それだけその車両が親しまれている何よりの証でもあり、人気のバロメーターになっている、ともいえるのです。
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Writer: 児山 計(鉄道ライター)
出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。
不名誉なニックネームをつけられた車両もあるよね
走るンですとか走るンですとか。
実際901系、209系0番台はポンコツもいいとこだったし、京浜東北から消えたときはもう乗らずに済むとうれしかった。
食パンは乗ってて楽しかったなあ
オタだけかもしらんけど…