V-22「オスプレイ」の強みとは? 特徴は「ヘリ」と「飛行機」のいいとこ取り(画像62枚)

配備状況、アメリカ軍の場合

 アメリカ軍では2018年4月現在、旧式化したヘリコプターから「オスプレイ」への更新が進められています。

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離陸後、ヘリモードから固定翼モードへ切替えるMV-22(2018年、石津祐介撮影)。
MV-22に更新されたアメリカ海兵隊のCH-46(2014年、石津祐介撮影)。
アメリカ海軍がCMV-22に更新予定のC-2「グレイハウンド」(2014年、石津祐介撮影)。

 アメリカ海兵隊はCH-46「シーナイト」の更新としておもに兵員輸送を行うMV-22を、アメリカ空軍はMH-53「ペイブロウ」の更新としておもに戦闘捜索救難と特殊部隊の輸送を行うCV-22を導入しています。CVは、塗装が異なっていることと地形追従レーダーが搭載されているほかは、MVとほぼ同じ仕様です。

 アメリカ海軍では2018年4月現在、地上の基地と洋上の空母とのあいだで人員や物資を輸送するC-2「グレイハウンド」の後継にCMV-22を導入する予定です。洋上を飛行するため、航続距離を伸ばせる燃料システムや、高周波無線装置、放送装置などを搭載、2018年に生産を開始し2020年に納入が始まる計画になっています。また同機は日本への配備も行われる予定で、時期は2021年から2026年頃になる見通しです。

 アメリカ陸軍は、すでに配備されているUH-60「ブラックホーク」とCH-47「チヌーク」で任務が果たせるとして、導入する計画がありません。

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コメント

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2件のコメント

  1. いいとこ取りと言えば聞こえがいいけど、中途半端な物という意見もあるけどな。

  2. 中途半端というよりは、中間的な存在というべきかと。
    とは言え、いいとこ取りは言い過ぎ。いいとこだけが取れるわけではなく、しわ寄せはもちろんあるのだから。