V-22「オスプレイ」の強みとは? 特徴は「ヘリ」と「飛行機」のいいとこ取り(画像62枚)

日本は陸自「水陸機動団」へ

 2018年4月現在、「オスプレイ」は自衛隊にも配備される予定になっています。陸上自衛隊が同年3月に発足させた日本版海兵隊、「水陸機動団」は南西諸島域での防衛を主任務としており、島嶼(とうしょ)侵攻に対しては、奪還作戦の先陣を切ることになります。この水陸機動団の輸送任務を担うのが「オスプレイ」です。

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MV-22とは、アンテナやレーダー類の相違が見られるCV-22(2016年、石津祐介撮影)。

日本国内への配備による抑止効果

「オスプレイ」の、日本国内への配備が強化されることにより、南シナ海や東シナ海への海洋進出を進める中国や、核兵器やミサイルの開発を続ける北朝鮮に対しての抑止力が期待できます。また、横田基地へCV-22が配備されたことにより戦闘捜索救難と特殊部隊の輸送能力を付与することで、より幅広い戦略をとることが可能になります。

 開発期間が長期化し、また死亡事故も続いたため日本への配備や導入に対しては様々な意見が交わされましたが、2018年現在の日本が置かれた立場を考慮すれば、抑止力の強化には欠かせない装備と言えるのではないでしょうか。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. いいとこ取りと言えば聞こえがいいけど、中途半端な物という意見もあるけどな。

  2. 中途半端というよりは、中間的な存在というべきかと。
    とは言え、いいとこ取りは言い過ぎ。いいとこだけが取れるわけではなく、しわ寄せはもちろんあるのだから。