陸自が導入予定のオスプレイ、欠陥論は根拠なし 別にある真の課題

垂直離着陸が可能な航空機「オスプレイ」を、アメリカ政府は日本へ売却する方針を固めました。このオスプレイには「欠陥だ」「危険だ」とする見方もありますが、実は根拠がありません。オスプレイの短所は、まったく別のところにあります。

陸上自衛隊が17機を導入予定

 2015年5月5日(火)、アメリカ政府はベル/ボーイングV-22「オスプレイ」の日本向け対外有償軍事援助(FMS)を承認しました。「FMS」とはアメリカにおける外国向け兵器輸出制度であり、日本はこのFMSを通じて17機のオスプレイを購入。陸上自衛隊へ導入する予定です。

 現在オスプレイは、日本では在日米軍普天間基地に米海兵隊の輸送機型「MV-22B」が配備されています。また近い将来、東京都の横田基地に米空軍の特殊作戦型「CV-22B」が配備されることが決まっています。陸上自衛隊のオスプレイはMV-22Bに近い仕様となる見込みで、佐賀空港に配備される予定です。

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「固定翼モード」で飛行する米海兵隊の「MV-22B」(関 賢太郎撮影)。

 オスプレイは世界で初めての「ティルトローター」と呼ばれる種類の航空機です。ティルトローター機とは推進力を発生させる「プロップローター」の角度を任意に傾ける(ティルト)機構を有しており、ヘリコプターのような垂直離着陸を可能としつつ、同時に飛行機のような主翼の揚力を活用した効率のよい巡航によって、優れた速度性能と航続距離を実現する、ヘリコプターと飛行機の「良いとこ取り」を実現した画期的な航空機です。

 オスプレイの速度性能は509.3km/h、航続距離は3,889kmであり(搭載物によって異なる)、これはほぼ同規模のヘリコプターの数倍にも達します。

 しかし、オスプレイは「万能兵器」ではありません。多くの航空機がそうであるように長所と同時に短所も併せ持っています。

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コメント

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5件のコメント

  1. これだけ高価な金払うくらいならライセンス生産権を買って日本の三菱や中島製作所、川西航空あたりに作らせたほうがより良いものができるのではないだろうか。何も米国産のオスプレイでなければならない理由などないだろう。同じモノづくりさせたら日本のほうが良いものができるのではないかと思ってしまうのだが、、、ゼロ戦や隼、飛燕など世界の名機を輩出した日本の航空機製造技術で作ればロッキードの技術などへでもないと思うのは考えすぎだろうか、、、

  2. >三上卓
    ひどい釣りを見た

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       H.27.11.24 AM0:49 天童光雄    以上

  4. 用途・目的の違う物を横並びで比較する事に意味があるのか? 搭載量よりもヘリでは実現できない高い速度とヘリの使い勝手を両立する事に金掛けた機体ではないのか?

    論じるべきはその速度を日本として何に使うのかという点であるはずで、それに見あった金額かどうかという点であるはずだ。

  5. 欠陥論を根拠無しとする根拠が正しければいいのですが