F-2後継機、無人子機搭載でなにをさせる? 「より高度な管制下で無人機の運用」とは

無人子機のパートナーは英企業の可能性も

 防衛装備の開発を担当する防衛装備庁は、2016(平成28)年8月に発表した「将来無人装備の研究開発ビジョン」という名称の報告書の中で、有人戦闘機との共同作戦も可能な無人航空機に不可欠な自律飛行技術の研究に注力していく方針を明らかにしています。

 ただ、この報告書のなかでも認めているように、欧米や中国がすでに技術実証機の飛行を行なっているのに対し、日本では要素技術の研究にとどまっており、残念ながら日本は遅れをとっていると言わざるを得ません。

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BAEシステムズが開発した無人戦闘用航空機の技術実証機「タラニス」(画像:BAEシステムズ)。

 防衛装備庁は2017(平成29)年3月に、イギリス国防省と将来戦闘機の協力の可能性を探ることで合意していますが、この協力の範疇には無人航空機も含まれています。イギリスのBAEシステムズは戦闘用無人機の技術実証機「タラニス」を開発し、飛行試験に駒を進めており、この分野では世界をリードする企業のひとつと言えます。F-2後継機が国際共同開発となった場合、有人戦闘機のパートナーはロッキード・マーチンなどのアメリカ系企業が選定される可能性が高いと見られていますが、F-2後継機と行動を共にする無人航空機は、BAEシステムズがパートナーとなる可能性もあるのではないかと考えられます。

 ヨーロッパや中国、韓国などでは戦闘機と行動を共にするのではなく、単独で偵察や攻撃を行なう無人戦闘用航空機の研究開発も進められています。

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「UCLASS」の技術実証機として開発されたX-47B(画像:ノースロップ・グラマン)。

 アメリカ海軍は空母で運用する無人偵察/攻撃機「UCLASS」の開発に取り組み、技術実証機の「X-47B」はニミッツ級航空母艦からの発着艦試験にも成功しています。ただ、予算不足などから「UCLASS」計画は中止されてしまいました。イギリスとフランスは2014年に無人戦闘用航空機の共同研究に合意し、現在様々な研究が進められていますが、イギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱により、将来を危ぶむ声もあります。

 ただ、少子高齢化という問題を抱えている先進国にとって、無人戦闘用航空機は、将来予想されるパイロット不足の解決策として大きな期待が寄せられているのも確かで、ある程度時間はかかるでしょうが、現在有人機が担当している偵察や爆撃といった任務は、将来的には無人航空機が担当することになると見られています。

テーマ特集「【ミリタリー】国産戦闘機F-2、いま直面する後継機問題」へ

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