空自F-2欠陥機論の顛末 大きく騒がれた主翼のヒビ、貧弱レーダーは結局どうなった?
主翼の亀裂もレーダーも、フタを開けてみると…?
F-2欠陥論において最も古くから言われ続けている問題点は、強度不足による主翼亀裂問題です。FS-X(次期支援戦闘機)という名で開発中であった1990年代には、早くも強度の不足を指摘する報道がなされています。
試験において、F-2の主翼に亀裂が入ったことは紛れもない事実です。しかしながらこの亀裂が生じたF-2は、4機が製造された試作機のいずれでもなく、飛行能力を持たない「全機強度試験機」と呼ばれる強度や耐久性を試験する目的で製造された機体であり、主翼の一点に偶然過重が集中したため想定外の亀裂が入ったことがその原因とされています。
次に搭載するレーダー「J/APG-1」の性能が低すぎるという問題ですが、これは配備された量産機において発生したもので、「レーダー照準(ロックオン)が突然解除される」「自機よりも低い高度を索敵する場合のレーダー視程があまりにも短すぎる」といった不具合は、戦闘機としての価値そのものに大きな影響を及ぼしました。
レーダーの問題は、主翼の強度問題よりもはるかに重大だったと言えます。実際F-2がスクランブル待機可能となったのは2004(平成16)年であり、これは最初の第3飛行隊に配備が始まってから4年、前任機F-1から機種更新が完了してから3年後のことでした。
レーダー不具合の原因については明らかにされていませんが、F-2という機体へ実際に搭載するための「統合化」、より具体的には様々な処理を行うソフトウェアの開発が特に困難だったともされます。
当初J/APG-1の空中試験は、C-1輸送機試作初号機の機首部にF-15用のレドーム(レーダーのカバー)を装着し、その内部に格納して実施していました。こうした事情からJ/APG-1の実用化に向けた本格的な試験は、実戦配備が始まってからようやく開始できたというのが実情であったようです。
何だこの記事。散々書かれた内容だし、航空機マニアならF2が欠陥機って思ってない。
軋轢を生まない為の八面六臂な活躍
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主翼の亀裂問題への対策は、主翼の構造改善と共に飛行領域の制限も掛けたのではなかったか?
レーダーに関しては、戦闘機用としては世界で初めて実用化されたAESAレーダー(=開発が難航して当然。三菱電機が頑張った)である事も記載して欲しかった。
なんで今この記事?という感は強い。F35A導入の前、津波の前、導入数削減の前、に評論家さん達が主張してれば、量産効果で機体単価安くなってて、量産途中からの更新電子機器がlink16対応されてて、ブルーインパルスにも使われてて、津波かぶった機体は災害遺構として保存されてて、だったかもしれない。
清谷清一氏は「空自自身が欠陥機であることを認めた結果、調達を途中で打ち切った」と述べていらっしゃいますが、著者は、その意見について、どのようにお考えでしょうか。