YS-11のたどった航跡といま 戦後初の国産旅客機、残る自衛隊機も退役すすむ(写真14枚)

「戦後初の国産旅客機」という肩書が広く知られるYS-11ですが、そもそもどのような飛行機なのでしょうか。商用運航からすべて引退したいまも、自衛隊機はまだ運用が続いているのはなぜでしょうか。2018年5月の現状を交え解説します。

商用運航は終了するも

 YS-11には様々なバリエーションが製造されましたが、民間では基本的には初期型のYS-11と改良型のYS-11Aのふたつのタイプが存在しました。

 機体のサイズは、全長は26.3m、全高8.98m、全幅は32.0m。乗員は2名で、定員が56名から64名、巡航速度は470km/hから480km/h、航続距離は貨物や人員の満載時で1090km、最大で2200km。エンジンはロールスロイス・ダートが使われていました。

 低速での安定性に優れ、燃費もよく、1200mの滑走路があれば離着陸できるため、おもに地方路線で活躍していましたが、機体の老朽化や衝突防止装置の装備が義務付けられたため、路線からの引退が進み2006(平成)年9月のラストフライトで日本における商用運航が終了します。

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電子戦訓練機YS-11EA。EBと共に入間基地に所属している(石津祐介撮影)。
電子情報収集機YS-11EB。エンジンがダートからT64に換装されている(石津祐介撮影)。
対潜哨戒機P-2Jは退役後、そのエンジンが「スーパーYS」に再利用された(画像:海上自衛隊)。

 YS-11の開発には軍用機の技術者が中心になって進められたこともあり、極めて丈夫な機体でしたが、振動や騒音はかなり強く、旅客機としての評価は決して高いものではありませんでした。

 民間の商用運航からはすでに引退していますが、一方でその丈夫さゆえに航空自衛隊ではいまだ現役です。自衛隊では、民間機のように衝突防止装置の装備が義務付けられておらず、また民間に比べて機体の飛行時間も短いため、長年にわたって使われ続けています。すでに引退したYS-11Pや現役のYS-11FCはオリジナルのダートエンジンが使われていましたが、電子戦訓練機のYS-11EAと電子情報収集機のEBには退役した海上自衛隊の対潜哨戒機P-2JのエンジンT64を換装した「スーパーYS」へと改造されています。

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コメント

3件のコメント

  1. 記事中に出てくるのはP-2JじゃなくP2V7の画像では?

    • そっちの方が怪獣に多く登場してるんだよな

    • 怪獣映画に多く登場してるんだよなだった

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