踏切ではクルマの窓を開けないとダメ? 道交法には規定なし それでも教わるワケは
免許の教習では、踏切で一時停止する際に窓を開けると教わります。しかし、多くの踏切には警報器や遮断機がついており、必ずしも窓を開けないと安全確認ができないわけではありません。なぜこのように教わるのでしょうか。
窓を開けるだけでなく、「耳に手を添えて音を聞く」?
道路交通法には規定がない踏切での「窓開け」ですが、フジドライビングスクールの田中によると、道路交通法の内容に基づき公安委員会が作成した「交通の方法に関する教則」には記載されており、教習においてもこれを手本にしているといいます。
そこには、「踏切を通過しようとするときは、その直前(中略)で一時停止をし、窓を開けるなどして自分の目と耳で左右の安全を確かめなければなりません」「警報機が鳴つていないときや、遮断機が降りていないときでも、機械が故障している場合がありますから、必ず安全を確かめてから渡るようにしましよう」、そして、「エンストを防止するため、変速しないで、発進したときの低速ギアのまま一気に通過しましよう」とあります。
「都会では雑音が多いですが、地方ではシーンとしていますので、列車が近づいてくる音はけっこう遠くからでも聞こえます」と話すのは、岩手県奥州市にある江刺自動車学校の担当者です。同校では、踏切の手前においては、耳の下の位置まで窓を開けるように教えているそうです。
ちなみに、田中さんは各地で教習を受けた人の再講習を行っていますが、受講生のなかには「踏切では窓を開けたうえで、耳に手を添えて音を聞きなさいと(前の教習所で)習った」という人がいるそうです。田中さんによると、そこまでする必要はなく、その地方あるいは教習所独自の内容とのこと。江刺自動車学校の担当者も、「特段そのように教えてはいません」といいますが、「自然とそのようなモーションをしてしまうのか、確かに耳に手を添える生徒もいますね」と話します。
【了】
昔の中央本線の小淵沢から長坂の間の水田から住宅を跨ぐ道がこんな名ばかりの踏み切りでした。
耳をすませば長坂を出る下り列車の警笛や小海線の警笛も響きましたかね
因みに小海線はキハ52や58、中央線は165アルプスやボンネットあずさ時代の話で失礼しました。
農作業行くにトラクターのエンジン切ってから聴いて確認してから渡りました。