踏切ではクルマの窓を開けないとダメ? 道交法には規定なし それでも教わるワケは

免許の教習では、踏切で一時停止する際に窓を開けると教わります。しかし、多くの踏切には警報器や遮断機がついており、必ずしも窓を開けないと安全確認ができないわけではありません。なぜこのように教わるのでしょうか。

窓を開けないと試験では減点

 運転免許の教習では、踏切で一時停止した際、窓を開けたうえで左右を確認するように教わります。

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踏切の手前で列車の通過を待つ車列のイメージ(画像:photolibrary)。

 しかし、多くの踏切では遮断機と警報器がついており、列車が近づけば遮断機が下がりカンカンと音が鳴ります。東京都世田谷区の自動車教習所、フジドライビングスクールの田中さんは、「現実には、窓を開ける人は少ないでしょう。しかし、教習や試験の際にこれを実践しないと減点です。実際に、これを怠ったため本試験に落ちた人もいます」と話します。

 そもそも、道路交通法で踏切の通過方法を定めた第33条には、「踏切の直前で停止し、かつ、安全であることを確認した後でなければ進行してはならない」とあります。安全確認については義務付けられているものの、窓を開けることについては言及されていません。それでもなぜ教習では窓を開けるように教わるのでしょうか。

 田中さんによると、このようなルールができたのは昭和30年代だといいます。「いまでも地方では、遮断機も警報器もない踏切がありますが、当時はもっと多かったかもしれません。当時はMT車ですから、踏切内でエンストすることもあります。列車が来ないことを耳で確かめたうえで、一気にわたる必要があったのです。いまはそのような踏切は少なくなっているかもしれませんが、交通法規は全国を網羅しないといけないので残っているのでしょう」と話します。

 遮断機も警報器もない踏切(第四種踏切)は、確かに都会ではあまり見かけないかもしれませんが、国土交通省の資料によると、2017年3月末現在で全国に2759か所にあるそうです。

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コメント

2件のコメント

  1. 昔の中央本線の小淵沢から長坂の間の水田から住宅を跨ぐ道がこんな名ばかりの踏み切りでした。
    耳をすませば長坂を出る下り列車の警笛や小海線の警笛も響きましたかね
    因みに小海線はキハ52や58、中央線は165アルプスやボンネットあずさ時代の話で失礼しました。

  2. 農作業行くにトラクターのエンジン切ってから聴いて確認してから渡りました。