驚きの効率化を遂げた首都高の点検・補修技術 道路構造を「データ化」、走行中に点検も(写真22枚)
首都高速道路が土木工学などを志す首都圏の大学生に向け「首都高点検・補修デモ2018」を開催。道路メンテナンスの最新技術が披露されました。これまで人の手に頼っていた多くの部分がデジタル化されています。
様々な「点検車」オンパレード!
首都高速道路は2018年5月15日(金)、道路の点検・補修技術を大学生に向けて公開する「首都高点検・補修デモ2018」を開催しました。
このデモンストレーションは2008(平成20)年から毎年開催され、今年で11回目です。土木工学などを学ぶ大学生を対象に、道路メンテナンスの実務や最新技術を紹介し、将来の技術者育成に役立てる目的があります。今回は首都圏10大学から38人が参加しました。
会場となった5号池袋線の高架下にある護国寺補修基地には、点検や補修、パトロールなどに使われる様々な車両が勢揃い。たとえば次のようなものがあります。
・インフラパトロール車
道路を360度、常時撮影しながら巡回。異常箇所があれば、映像とともに関係者へ通報する。
・MMS(モービルマッピングシステム)
カメラとレーザースキャナーを搭載し、走行しながら道路を三次元計測する車両。三次元の位置情報をもつ無数の点で構成される「点群データ」を取得する。
・照度・電界測定車
道路やトンネル照明の照度や路面温度、ラジオなどの電波状況を走行しながら測定。
・ETC電界測定車
ETCレーンの通信電波を測定。
・水噴霧点検車
トンネル内のスプリンクラーを点検する車両。トラックの荷台に設けられた測定機にスプリンクラーの水を噴霧させることで流量などを測定する。
・軸重試験車
料金所などに設けられた軸重計(車両の重さを測る装置)の精度などを走行しながら点検する車両。
このほか、川に架かる高架橋の下面など、人が近づきにくい場所を点検する高精細カメラ付きドローンなども披露されました。
ご立派な機材ですね、首都高の大雪で外注ダンプを用いて海に雪を廃棄しに行かせて延々と通行止めを継続する判断の甘さには泣かされましたが