目的地直前「はやぶさ2」、Pマネージャーとホリエモンが語る宇宙開発のいまと課題

小惑星探査機「はやぶさ2」を応援するトークイベントが開催されました。目的地の「リュウグウ」に到着目前となったいま、プロジェクトマネージャーと、宇宙関連事業も手掛ける堀江貴文さんは、なにを語ったのでしょうか。

「リュウグウ」到着目前!

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)で「はやぶさ2」プロジェクトマネージャーを務める津田雄一さんと、宇宙ロケットなど民間宇宙開発事業を手掛ける実業家の堀江貴文さんが2018年5月26日(土)、「『はやぶさ2』応援プロジェクト」の一環としてトークショーに臨みました。それぞれの立場で「はやぶさ2」や宇宙開発事業について語り合うというもので、パートワークマガジン『小惑星探査機はやぶさ2をつくる』の商品化を企画中のデアゴスティーニ・ジャパンが開催しました。

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トークショーに臨む津田雄一さん(右)と堀江貴文さん。ふたりのあいだの「はやぶさ2」1/10模型は試作3号機とのこと(2018年5月26日、乗りものニュース編集部撮影)。

「はやぶさ2」はJAXAが開発した小惑星探査機で、小惑星「リュウグウ」への着陸およびサンプル採取を目的とし、2014年12月3日13時22分4秒に種子島宇宙センター(鹿児島県南種子〈みなみたね〉町)からH-IIAロケットにて打ち上げられました。打ち上げから3年あまりが経過した2018年2月26日にはおよそ130万kmのかなたにリュウグウの姿をとらえ、撮影に成功した写真が公開されています。2018年5月26日現在、「はやぶさ2」はリュウグウまで残り2万kmを切っており、到着(高度20km到達)は6月21日から7月5日ごろ、着陸は8月から10月ごろを予定しています。Twitterの「はやぶさ2」公式アカウントによると、箱根駅伝に例えた場合、現在往路の5区で、箱根の山登りに入ったあたりだそうです。

 とはいえその「箱根の山登り」が難所であるように、「はやぶさ2」のリュウグウ到着も最後が難関だといいます。堀江さんが「火星だったら、火星が重力で捕まえてくれますが、リュウグウは滅茶苦茶小さいので、ピンポイントでそこに近づき、その軌道に入らなくてはならないので、すごく難しいと思います」と、その求められる精度について指摘すると、津田さんは「おっしゃる通り」とし、「小惑星は誰も行ったことがないのです。『はやぶさ2』もいま向かっていますが、正確な場所はわかっておらず150km程度の誤差があると見られます」と話しました。

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コメント

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2件のコメント

  1. ホリエモンはスポーツの応援が意味わからないといってたらしいけど、そういう人間がトークショーでファン向けに語るのっておかしくない?

  2. 堀江貴文は大嫌いだけど、失敗してもヘコたれずに宇宙目指してるのは大したもんだと思う。是非とも全財産注ぎ込んで欲しい。