「東名ハイウェイバス」のいま 国鉄時代の誕生から半世紀 「新東名」シフト鮮明に

直行便を増やしたのには「安全面」の理由も?

 直行便の増加は、乗客ニーズの高まりだけでなく、別の理由もあるようです。ジェイアールバス関東は次のように話します。

「10年くらい前は、お客様が回数券を使用して近距離バス停をご利用になることが多かったのですが、ここ数年は、都市から都市への移動と、その速達性を重視する声が多くなっていました。一方で、安全面を考慮するうえでも、停車と発車を繰り返すことによる乗務員への負担を軽減する面から、お客様のニーズと安全面を両立できるダイヤを作成しています」(ジェイアールバス関東)

 現在のダイヤは、単に乗車ニーズの変化だけでなく、乗務員の負担を軽減し、安全を両立することも考慮したうえで設定しているようです。

「東名ハイウェイバス」の今後についてですが、まず考えられるのは、新東名の延伸による直行便「新東名スーパーライナー」の所要時間短縮と、直行便需要のさらなる増加です。現在工事が進められている厚木南IC~御殿場JCT間は、2020年度までに開通する予定で、これにより東京~名古屋間の所要時間は4時間台に短縮されることが予想されます。並行する東海道新幹線が同区間を1時間半前後で結んでいるとはいえ、高速バスは利便性が向上し、渋滞による遅延のリスクも減ることから、元々のブランド力が高い「東名ハイウェイバス」の利用客はさらに増加するのではないでしょうか。場合によっては、「新東名スーパーライナー」のさらなる増便もありうるかもしれません。

 一方で、東京~静岡間、東京~浜松間といった区間便については、新宿・渋谷~静岡線、新宿・渋谷~浜松線など他系統が本数、利便性ともに充実してきたこと、利用者が「東名ハイウェイバス」から他系統への利用に移っていることなどから、運行形態の現状維持もしくは縮小が考えられます。利用者の推移次第では、通勤・通学時間帯のみの運行や、曜日限定の運行に切り替わる可能性も考えられます。

 競合路線がひしめく東京~静岡・名古屋間において、数多くの利用者から一定の評価を得ている「東名ハイウェイバス」、2019年6月に運行開始50周年を迎え、さらに2020年東京オリンピック・パラリンピックや新東名の延伸を控えるなか、今後どのようなサービスを提供するのか、是非とも注目したいところです。

【了】

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コメント

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7件のコメント

  1. 確かに「東名スーパーライナー」の本数が若干減ったし、ダブルデッカーは殆ど新東名経由になったもんな(数年前まではスーパーライナーでも二階建て運用が在ったもんで)
    今後の情勢が気になります

  2. もっと単純な理由としては、
    ・勾配が極めて緩いので燃料代を節約できる。特にエアロキングの場合は有効。
    ・距離が短いため東名間でのワンマン乗務が可能。
    ・東名に比べ事故のリスクが低い(と思うが・・・。)
    といった事情もあるのだろう。

    東名間直通サービス向上=経費節約という、とくにJR東海バスサイドが喜びそうな公式が成り立つかと。

  3. 国鉄バスは青白の印象が強いが、試験塗装とはいえ赤白があったのは知らなかった。
    それにしても、旧塗装意外にかっこいい。
    運行パターンの識別に入れても良いような。

  4. やはり視野は首都から首都なんですね、よく名古屋から東京の割引乗車券で神奈川で降車させてもらってましたが区間の割引が消滅したので悪いとは思いながら使わせてもらいました。
    また料金箱を外してる車とそうでない車、料金箱は総重量に含む重量物なので脱着において何れも構造変更が必要か否かは分かりませんが大人二人でも持ち上がらない物を外すとなれば燃費にも良い影響が現れるか?また定員を増員できるか重量税の節約か?
    東海のエアロキングも2003年式程度のリニューアル車は料金箱を撤去しているようですが残りの存続車も追々か配車まで共に?なのでしょうか?
    関東車の平屋バスの中央ライナー便は既に取り外している専属車と言ったところでしょうか?
    またエアロキングも軸重限度の関係で3軸目のシングルタイヤを引きずらなければならない悲しい運命が無ければ燃費は一歩良かったと思いますね。
    日野プラザ?なる小さな博物館には国鉄バス時代の水平対向12気筒エンジンが展示されていたり、高速バスのエンジンが今でも高馬力仕様を導入してきた歴史の証が見てとれますし、バステックのいすゞオリジナルガーラはV8ターボであったり同シャシのV10やV12NAの馬力を凌ぐ化物で燃費の関係上、新東名は仕方無いとこでしょう

  5. 新東名の弩田舎のバス停に降ろされてもこまるしな

  6. 東名高速バスは昼夜共々よく使うけど、やはり速達性なら新東名、景色なら従来の東名でしょうか。
    区間利用は東京~東名綾瀬、東名伊勢原が多いようですね。鉄道空白地帯ながら工場やIT関連のセンターが近い理由でしょうか。
    東名御殿場もバスタ新宿行きの小田急バスと東京行きのJRと使い分けで利用者が多い感じ。
    名古屋インター〜東名岡崎までは結構東京への利用者もいるようです。
    逆に東名三好や東名上郷は1日上下1本ずつしか止まらない事から役割は既に終わったのかもしれません。
    新幹線とスピード差あるものの、料金では有利、door to doorではそこまで時間差も大きくなく、コンセントかUSBは完備でWiFiも使える等色々なメリットもあるので、新幹線等と上手く使い分けてこれからも愛用していきたいです。

  7. 国鉄バスは富士重工黄金時代かな?三菱のMSも当時は富士製だったかな
    最近では江ノ電バスがの一部に富士と三菱の組合わせがあったけど事業撤退してしまったし
    西日本車体に日野の足周りを送って西車製の日野RU638なんてのを佐賀大和から福岡まで乗りました。
    やはり当時は車体メーカーだったのですね
    トラックの世界でも日野車体のボデーを載せたUDやいすゞギガもありましたしね
    今や新車としての高速仕様は三菱MSに日野といすゞのRUに絞られ悲しい限りですね。
    まだまだ栃木生まれのLV系いすゞガーラも走ってますが三菱MUキングと共にさよなら、でしょうか?
    三菱の3軸引きずり軸の証である型式のMUはトラックのFUにも通ずる型式なので何らかの形で保存してほしいですね