日本でここだけ「黄色い消防車」関空に 赤じゃない理由、空港ならではの事情

消防車の色は朱色と法令でも決まっていますが、関西空港には黄色い化学消防車が存在します。 日本でここだけという黄色い消防車、法令を超えてその色が選ばれたのには、どのような背景があるのでしょうか。

消防車でも「緊急自動車」ではない?

 消防車は朱色と決まっています。これは「道路運送車両の保安基準」第231条で「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする」と定められているのです。東京消防庁ウェブサイトによると、その理由には諸説あるものの、フランス、イギリス、スイス、オーストリアなどでも赤色とのことです。

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関西空港の空港用化学消防車は黄色い塗色。写真奥の車両はオーストリア・ローゼンバウアー社製「パンタ―」(画像:関西エアポート)。

 そのようななか、関西空港には日本でここだけという、黄色い車体の化学消防車が存在します。たとえば、成田空港でも同様の化学消防車が配備されていますが、これも車体は赤いです。関西空港ではなぜ黄色なのでしょうか。同空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)に話を聞きました。

――なぜ空港の化学消防車の車体が黄色いのでしょうか?

 関西空港は24時間稼働していることもあり、特に夜間などにおいての視認性を重視し、黄色の塗色としています。

――法規では朱色と決まっていますが、なぜ黄色が可能なのでしょうか?

 緊急自動車としての消防車の塗色は朱色ですが、関西空港の化学消防車は空港内での運用のみとしているため、緊急自動車の指定を受けていないのです。そのため黄色い塗色としています。

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コメント

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3件のコメント

  1. 黄色いパトカーもその打出手来るかも

    • イエローキャブに化けた覆面なんてありましたが今でもあるんですかね?

  2. 黄色い救急車は乗りたくないだろうな。