日本でここだけ「黄色い消防車」関空に 赤じゃない理由、空港ならではの事情

デカさと性能はピカイチ!

――化学消防車は何台あり、どれほどの性能なのでしょうか?

 オーストリア・ローゼンバウアー社製の「パンター」1台と、フランス・Sides社製のもの4台の計5台を運用しています。性能はともに、1分間あたりの水・薬剤放射量6000L、水タンク容量1万2500L、薬液タンク容量800Lで、大差はありません。航空機トラブルや気象条件が悪化した場合など、様々な航空機災害に備えています。

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 これら化学消防車は空港所有のものですが、性能はどれほどなのでしょうか。同じく空港を消防エリアとする泉州南広域消防本部の化学消防車でも、大きいもので水・薬剤放射量3000L、水タンク容量2300Lですので、空港の欧州製化学消防車がいかに大型で強力な性能を持っているかがわかります。

 関西空港では、この化学消防車を“主役”として、空港島内のいかなる場所へも2分以内に到着し、すぐに消火活動に着手できる体制を整えているそうです。このほか、大型機で多数の乗客に負傷者が発生したことを想定し、医療資機材や、救護所となるテントなどを搭載したフルトレーラー型(大型トラックにさらにトレーラーを連結した全長最大21mの超大型車両)の医療運搬車も珍しい存在とのこと。関空は空港のランクが高いこともあり、積載機材が多くなることから、このような車両が選択されたそうです。

 ちなみに、関西エアポートによると、海外では黄色い消防車を採用している空港があるといいます。

【了】

※一部修正しました(6月13日18時45分)。

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コメント

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3件のコメント

  1. 黄色いパトカーもその打出手来るかも

    • イエローキャブに化けた覆面なんてありましたが今でもあるんですかね?

  2. 黄色い救急車は乗りたくないだろうな。