徹底解説! 都営浅草線5500形 最高速度の向上で乗り入れ路線が拡大へ(写真72枚)

都営浅草線の新型車両「5500形電車」が完成。歌舞伎のデザインを取り入れた外装や最高速度を引き上げた走行装置が特徴です。

「日本らしさ」をちりばめたデザイン

 浅草線を現在走っている5300形の車体はアルミ合金製で、白をベースにした塗装が特徴。これに対して5500形はJ-TRECのオールステンレス車両「sustina」です。そのなかでも1両の長さが18mで、ドアを片側3か所に設けた「sustina S13」が採用されました。「sustina S13」採用車両は、5500形のほかに静岡鉄道のA3000形電車があります。

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5500形に先駆けて「sustina S13」を採用した静岡鉄道A3000形(2016年4月、草町義和撮影)。

 外観は車両のコンセプトに基づき、歌舞伎の「隈(くま)取り」を取り入れたデザインが取り入れられました。浅草線の沿線には歌舞伎座があり(最寄り駅は東銀座)、「国際的にも日本のイメージとして一般的」(交通局)といった理由から、歌舞伎をモチーフにしたデザインにしたといいます。

 内装も「日本らしさ」を随所にちりばめたデザインでまとめられています。壁は側面が和紙調、両端が竹をイメージした柄になりました。

 座席は従来の車両と同じロングシートですが、ひとり分の幅は従来車より1.5cm広い47.5cmになりました。背面は「寄せ小紋」、座面は「亀甲文様」でデザインされ、「日本らしさ」を強調したといいます。カーテンにはウメやちょうちん、花火など、沿線ゆかりのシンボルを描いたイラストがデザインされました。

 ロングシートの端にある袖仕切りは、見通しを良くしたガラス窓付きの大型タイプ。ガラスの部分には江戸切子調の柄がデザインされました。ドアと袖仕切りの間のスペースは従来より12cm広い33cmとし、ラッシュ時にはスムーズに乗り降りできるようにしたといいます。

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5500形の外観は歌舞伎の「隈取り」を取り入れたデザインを採用している。
内装も「日本らしさ」を強調したデザインが採用された。
内装も「日本らしさ」を強調したデザインが採用された。

 文化や言語、国籍、老若男女といった差異に関わらず誰でも利用しやすい「ユニバーサルデザイン」の考え方も随所に取り入れられました。つり手と手すりの数を増やし、このうちつり手は5300形に比べ1両につき約30個増えています。また、一部のつり手は低くなりました。荷物棚も5300形に比べ13cm低くしています。

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