空を飛び、海を泳いで、地を走る 陸海空制覇しちゃった仏製装輪装甲車、ERC-90とは?

迅速さと使い勝手の良さがウリの陸自最新装備「16式機動戦闘車」ですが、世界には同じようなコンセプトの装備がすでにあり、さらには水に浮いたり空を飛んだりすることまで可能でした。

日本にもうってつけな理由とは?

 ERC-90は大口径砲搭載の装輪装甲車両とはいっても、先進諸国の現用戦車を撃破するのは難しいです。また防御力も7.62mm機関銃弾クラスしか耐えられないため、日本の軽装甲機動車程度しかありません。しかし、それでもHEAT(成型炸薬弾)を用いれば軽戦車並びに1950年から60年頃に作られた戦後第1世代主力戦車(T-54/55や61式戦車など)を撃破することは可能です。

 逆にパラシュートでの空中投下や水上浮航が可能という点は大きなメリットで、8.3tという重量ながらAS332及びCH-47クラスの輸送ヘリでも運べます。

 実際、このようなメリットがあるからこそ、フランス陸軍は上述したような各種即応部隊に配備しているわけで、同じような理由からアルゼンチンは海兵隊の専用装備としています。

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6輪のうち、左右それぞれの中央の車輪を必要に応じて持ち上げ、4輪車として走行させることも可能(画像:フランス国防省)。

 たとえば「日本版海兵隊」と呼ばれる水陸機動団は、大口径火力は120mm迫撃砲のみで、直射火力に限ってみると個人携行の84mm無反動砲が最大です。一方、日本唯一の落下傘部隊である第1空挺団も装甲車両は軽装甲機動車しかなく、部隊が保有する火砲は水陸機動団同様、120mm迫撃砲や84mm無反動砲などしかありません。フランスの場合、同様の性格の部隊に浮航能力や空中投下可能なERC-90を配備、もしくは増援として付与します。

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コメント

2件のコメント

  1. NBC(核・生物・化学の各兵器)防護装置は近年どころか作った頃から必須だったのでは?

    ただしあの時代は確か与圧式で車輌全体を防護するのが、今の流行は個人の防護服にフィルターを介して空気を取り込むのじゃなかったけ?

  2. >自衛隊も高性能な装輪戦闘車両とは真逆の、簡便だけど使いやすい戦闘車両というものも検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

    的外れな気がします。

    16式は、コストの高い戦車の代わりに、一時的(時間稼ぎ)に対戦車用に使おうというのが目的なので、90mm砲という攻撃力の弱いこれでは、目的が果たせません。

    補給等はどうするのでしょうか。例えば一番重要な砲弾。

    16式は74式が流用できるように105mm砲です。これのために90mmを用意させるつもりでしょうか。

    また、フランス製ですので、このためにエンジン等の点検器具等を用意する必要もあるでしょう。

    水上浮航能力も、道路状況が良い日本国内で使う分には余計な機能です。

    同様に、空輸も重要視する必要は感じられません。

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