87式偵察警戒車と「威力偵察」 危険な重要任務はどのように遂行されるのか?

そろそろお役御免、後継車両は…?

 87式偵察警戒車の砲塔には、25mm機関砲という強力な武器を装備していますが、実は自動照準ではなく、砲手が手動で照準しているそうで、操作が難しく、修得するまで時間がかかるそうです。経験を重ねると、移動する目標に対しても追尾して照準することができるようになるといわれています。自動照準が世界基準になっている今日では、技術の陳腐化が進んでいるともいわれていますが、配備から31年以上経過しているため、それは致し方ないことでしょう。

Large 180612 87rcv 06

拡大画像

87式偵察警戒車の後継車両にほぼ決まっているという陸自最新車両、16式機動戦闘車。105mm砲を搭載する(画像:陸上自衛隊)。

 後継車両問題も抱えていましたが、現在では16式機動戦闘車がその後釜になることがほぼ決まっているそうです。両車は同じ装輪車ですが、6輪と8輪では操縦特性が違います。特に内輪差が異なるため、ドライバーは96式装輪装甲車で操縦訓練を重ねてから16式機動戦闘車を操縦するそうです。

 退役までカウントダウンの始まった87式偵察警戒車ですが、16式機動戦闘車の配備が終わるまでは、まだまだ最前線で活躍するでしょう。

【了】

この記事の画像をもっと見る(7枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

4件のコメント

  1. 87式と違って、サイズの面で16式はあまり自由に公道走れそうにないのがなー。

  2. 2018年の記事に今更言うのもなんだけど、1p目の後半「そのため開発経費を抑えることに成功たそうです。」ってここ誤字ってないか

    • ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。

  3. 「専守防衛」ふざけた言葉だな!