駅改札でテレビニュースを放映 NHKと契約、東日本大震災を機に拡大

駅の改札付近に設置されている液晶ディスプレイは、普段は列車の運行情報などを知らせています。しかし大規模災害時には、NHKニュースを放映することも。東日本大震災を契機に、このような体制づくりが進んでいます。

他社局でも進む放映体制づくり

 都営地下鉄は2005(平成17)年、東京メトロは2008(平成20)年から改札付近に運行情報提供用のディスプレイの設置を進めていましたが、JR東日本とは異なりNHKと非常災害時緊急放送の契約をしていなかったので、震災後に改めて契約を締結し、2013(平成25)年2月から放映体制を構築しています。

 大手私鉄でもこのころからディスプレイ導入の動きが始まり、小田急電鉄では2013(平成25)年3月から、京成グループでは2014(平成26)年3月からディスプレイを順次設置開始すると同時に、NHKとの非常災害時緊急放送放映契約を締結しています。近年では鉄道事業者が設置したものだけでなく、駅前広場や自由通路に自治体などが設置したディスプレイでも緊急放送の放映体制が構築されています。

 近畿圏でもJR西日本が南海トラフ地震など大規模災害に備えて、2015(平成27)年3月にNHK大阪放送局と非常災害時緊急放送の放映契約を締結し、主要70駅で放映環境の整備を進めています。今回の大阪北部地震はその矢先の出来事でした。

 非常災害時緊急放送は震度5弱以上の地震や甚大な影響を及ぼす台風、大雨が発生した場合に行われますが、鉄道事業者が緊急放送を放映するか否かの基準は各社によって異なります。NHKの放送開始とともに自動的に切り替わるわけではなく、駅ごとに必要性を判断して画面を切り替えている社局が多いようです。

 本来は災害などで列車の運転が停止し、駅の改札口付近に多数の乗客が滞留した場合の情報提供を想定したものですが、昨今はかなり柔軟な運用がされているようです。大型台風が接近中で今後運行に影響が見込まれそうな場合に放映するケースや、今回の大阪北部地震でも被災地ではない首都圏の駅で緊急放送を放映するケースもあります。

 多くの人が行き交う駅の特性を活かしたメディアですが、画面に見入って立ち止まってしまうと人が滞留して危険な場所もあります。周りの状況を見ながら活用するようにしましょう。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. もちろん受信料をモニタ毎に徴収してるんだろうな?

    普段はNHK流さないからって優遇してたら許さない。

    • 我々の支払った運賃が一部とは言えNHKの懐に入ると思うと腹が立ちますね

  2. 東日本大震災発生当時、浦和駅近くの小学校で夜を明かして翌朝に駅に行ったらNHKの放送を流していた理由が分かりました。駅に集まった人達みんなで観続けていたのを今でも憶えています。東日本大震災の発生前から契約を結んでいたんですね。

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