京急「花電車」再現! 都営浅草線との相互直通運転50周年で記念式典(写真17枚)

逆三角形の記念ヘッドマークも再現

 まず1960(昭和35)年12月4日、都営1号線(現在の都営浅草線)の押上~浅草橋間が開業し、京成線との相互直通運転が始まりました。その後も順次延伸され、いまから50年前の1968(昭和43)年6月21日、泉岳寺駅に到達。同時に京急も品川~泉岳寺間の乗り入れ線を開業し、京急線~都営浅草線~京成線の3社局直通運転が始まりました。

 この品川~泉岳寺間の開業時に行われた記念式典で登場したのが「花電車」。車両の前面を花で装飾し、「都心乗入線開通」の文字が入った逆三角形のヘッドマークが取り付けられました。

 今回披露された1500形の「花電車」は、品川~泉岳寺間の開業時に披露された花電車を模したもの。花の装飾は下半分だけでしたが、逆三角形のヘッドマークを忠実に再現したほか、列車番号や行き先の表示も50年前の「花電車」にあわせました。記念式典は6月21日の11時から、品川駅の3番線ホームで開催。12時からは「花電車」の一般公開も始まり、相互直通運転が始まったころのポスターなどが横浜寄り1両目の車内で展示されました。

 都営浅草線と京急線、京成線の相互直通運転は、その後も直通の範囲が順次拡大。北総鉄道の電車も都営浅草線に乗り入れて、東京都心と千葉ニュータウンを直結するルートが構築されました。いまでは成田空港と羽田空港を結ぶ空港アクセスルートとしても成長しています。

【了】

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Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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1件のコメント

  1. 逆三角形という言葉の意味が分からない