中国の鉄道駅にセキュリティチェックが導入されたワケ 空港とは「似て非なるもの」

日本の鉄道駅では空港のようなセキュリティチェックは行われていませんが、海外ではセキュリティチェックを行っている鉄道駅もあります。その代表格といえる中国の鉄道駅では、なぜセキュリティチェックが導入されたのでしょうか。

日本の鉄道にも導入できる?

――日本の鉄道にもセキュリティチェックは導入できると思いますか。

 まず空港並みのチェックは必要ないと思います。この点で、処理速度は確保できます。次に中国でも日本の新幹線と同等の列車密度、利用者数でセキュリティチェックを行っていますから、処理量の面でも問題はありません。

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待合スペースは体育館のように広い(2016年1月、草町義和撮影)。

 ただ、セキュリティチェックを済ませた後に客を収容する待合スペースの問題があります。

 先に話した通り、セキュリティチェックを導入すると客が余裕を持って早めに駅に来るようになります。そのため、中国の鉄道駅ではチェックを受けてから列車に乗るまでの待ち時間が伸び、待合スペースに滞留する客の数も増えました。仮に客が平均10分早く来るとした場合、列車定員と列車本数を掛ければ数千人になります。

 中国のおもな鉄道駅は体育館のように広い待合スペースを整備し、ホームも広くとって客の収容スペースを確保しています。日本の駅はそのように作られていませんし、広い待合スペースを整備するには相当な費用がかかります。中国の鉄道駅のような「簡単な検査」方式でも、導入は無理でしょう。

※ ※ ※

 ちなみに、記者(草町)のここ10年ほどの訪中経験では、駅の規模や時期にもよりますが、入口の前には検査待ちのやや長い行列ができていることが多かったように思います。とはいえ行列の進み方は速く、すぐに入口のドアに到達しました。

 検査場は入口の前にX線検査機と門型の金属探知機を設置しただけのものが多く、客は連続してX線検査機に自分の荷物を置き、金属探知機をすぐに通り過ぎていきます。ノートパソコンなどをバッグから出したりする必要はありません。ボディチェックは行われないことの方が多いです。

【了】

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コメント

4件のコメント

  1. 北京とかでは、地下鉄でもX線を使ったセキュリティチェックやっていますが、どうもまともにチェックしている様にも思えず、きっとあれは雇用対策の意味の方が大きいのではないかと思いました。

  2. 余裕をもって10分早く駅に来る乗客が増えたら日本の鉄道はサービス水準を維持できない。この指摘に衝撃を受けたよ。

  3. 手軽かつ厳格なボディチェックにしてくれないと困る

    • 矛盾した文章ですね。

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