ドライバーの眠気、同乗者の有無で変わる? 知っておきたい助手席の作法

ひとりで運転するドライバーに眠気は辛いものですが、同乗者がいて助手席で起きていたとしても、ドライバーの眠気防止にはあまり効果を及ぼさないケースがあります。助手席の人は何をすべきなのでしょうか。

そもそもなぜ眠くなる 助手席の人はどう振る舞うべき?

――そもそもなぜ眠くなるのでしょうか?

 視覚や聴覚といった感覚器からの刺激は、脳幹網様体(のうかんもうようたい)という器官を通して脳の各所へ伝えられますが、感覚刺激が減少すると、この脳幹網様体が刺激されなくなり、ひいては脳全体の覚醒水準が低下して眠くなっていきます。

 たとえば、人は光も音もない環境で生活すると、すぐに眠くなります。これは「感覚遮断実験」という意図的な実験の結果ですが、刺激がある環境であったとしても、高速道路走行中のエンジン音やタイヤの摩擦音といった単調な刺激ではあまり効果がなく、感覚遮断のような状況に陥ってしまうこともあるのです。

――助手席の人はどう行動すればよいのでしょうか?

 ある程度のコミュニケーションを取れば、眠いドライバーには何らかの効果を与えます。「眠くない?」などと問いかけ、それに答えるといったやり取りもよいことです。また、たとえば飲食物を口にすれば、それを噛むことで刺激がもたらされますし、冷たい・熱いといった感覚も脳の活性化につながります。

※ ※ ※

 ただし、こうした眠気対策は一時しのぎにしかならないと、太田さんは付言します。

「眠気には疲労も大きく関係します。疲労を回復するには、同じ作業をせず中断すること、つまり運転作業から離れることが有効です。ゆっくり休む環境にない長距離ドライバーなどは、SA/PAで10分から15分程度休んだり、外気に当たって体を動かすだけでもよいでしょう」(太田さん)

 ちなみに、景色が単調で運転操作が少ない高速道路では、疲労や睡眠不足の状態でなくても意識がもうろうとすることがあるとされ、この現象は「高速道路催眠現象(ハイウェイヒプノシス)」と呼ばれています。太田さんによるとこれも、刺激の少ない環境で眠くなってしまうことと同じ原理だそうです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(2枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  3. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  4. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号