今なお人気、バブル期の「パイクカー」とは 「レトロ」はますます贅沢に

バブル期に日産が発売した「Be-1」「パオ」「フィガロ」などの「パイクカー」は、現在でも専門的に扱う販売者があるほどですが、このようなクルマが少なくなっていったのはなぜでしょうか。

パイクカーの誕生背景と、作られなくなったワケ

――どれほどの流通量があるのでしょうか?

 一時は当社でも2店舗展開で常時パイクカーを30台程度取り扱っていましたが、2018年現在は1店舗に集約しており、店頭在庫としては4台程度です。一方で、当社はモータープールに部品取りのため10数台を保有しています。こうして部品を確保しているからこそレストアと販売ができるのですが、流通量は年々少なくなっていて、ビジネスとしては成り立ちにくくなっているのが現実です。

――なぜメーカーは、このようなパイクカーをあまり作らなくなっていったのでしょうか?

 このことは以前、日産で開発を担う方々にもお聞きしたことがあります。「マーチ」のようなベース車があったとしても、ボディやスイッチ類ひとつひとつが特別仕様なので、売値が400万円を超えてしまい現実的ではないとのことでした。

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日産パイクカーシリーズの第一弾である「Be-1」。1987年に限定1万台で発売された(画像:日産)。
日産「フィガロ」。初代「マーチ」をベースにした3台目のパイクカーで、1991年に限定2万台で発売された(画像:日産)。
日産「エスカルゴ」。パイクカーシリーズで唯一の商用車。1989年から翌年までのあいだに累計8000台が生産された(画像:日産)。

※ ※ ※

「日産さんのパイクカーシリーズが生まれたのは、バブル期という時代背景もあるでしょう。クルマに限らずすべてのモノが満たされた時代、そのなかで、人とちがったものが欲しいという思いに支えられていたのだと思います。しかし、その後は販売価格や燃費といった節約志向、あるいは環境性能を重視する時代へと向かっていきました」

 このようには話すのは、レトロ調のパイクカーを現在も造り続けている光岡自動車です。歴代「マーチ」をベースとする「ビュート」、マツダ「ロードスター」ベースの「ヒミコ」など、ベース車のリニューアルとともに変化はあるものの、存在感のある大きなフロントグリルや、丸みを帯びたヘッドライトなどが印象的な、そのデザインコンセプトの大枠は変わっていないといいます。

「いまやパイクカーのようなクルマを愛好する方は確かに少なく、マーケットとしては小さいでしょう。しかしゼロではありません」(光岡自動車)。同社ユーザーの多くはリピーターで、別のクルマに「浮気」したものの満足できず回帰する人も多いとのこと。一方で、若い人にももっとアピールしていきたいと話します。

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コメント

3件のコメント

  1. 初代クラウン擬きのオリジンもコテコテなプログレでしたからね。

    乗ると元車の下味が丸出しなんですよ

    悪く言ってしまえばマイクロバスを幼児が喜ぶような動物の顔や新幹線の顔に改造する魔改造のようなものですからね

    バブル期とは言え別型式としつ開発するほどの空きは無かったと言うことでしょう

    今でも同じプラットフォームを多種に用いるのは常なのですがね

  2. 新ジムニーのラダーフレームにパイクな車体だけ搭載する、とか。

    • フレームに車体を乗せる方式のほうが上物に架装するときの法令上の手続きが簡単なんですけどね

      これがモノコックだと軽くドア一つ架装するだけで一括の車枠の強度と言う話で改造申請が必要であったり各種優遇税制が変わったりとか?

      TOYOTAのコースターなんてフレームに車体を載せてるトラックがバスに化けた作りだからバスでも車体の形状はキャブオーバーだし

      日本の審査、検査、保安の規準なんて何が基準だか全く意味不明ですよ

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