空自OB語る「被災時上空から気づかれるコツ」 アニメ『よみがえる空』イベント盛況(写真11枚)

リアリティを追求した「よみ空」

「(DVDは)当時ぶっちゃけ売れなかったので(笑)」

 と、いきなり大胆な発言で会場の笑いを誘いつつ、「自分としてはアニメ史に残る良いものを作ったという自負がありました」と語る制作プロデューサーの松倉さん、このとき会場に集まった百人近いファンの方々は、心の中で大きくうなずかれたと思います。

Large 180718 yomisora 05

拡大画像

『よみがえる空』トークイベントパート1の様子。写真左から二宮茂幸さん、松浦裕暁さん、河野達也さん、松倉友二さん、杉山潔さん(画像:バンダイナムコアーツ)。

 さらに、話の内容は本作でのリアリティの追及へと移っていきます。本作では、実際に救難隊で使用されている航空機が非常に正確に描かれています。たとえば、航空機のCGモデルには外装などを繋ぎ止めるための小さな部品であるリベットがすべて描かれていて、そのデータの重さゆえに「当時のPC環境では航空機のCGモデルが動かなかった」(松浦さん)そうです。

 また、杉山さんによれば、ヘリコプターの上についているローターブレード(回転翼)も、エンジンが止まっているときには下に垂れ下がっていて、これがエンジンを回してローターも回転を始めると、徐々に遠心力と揚力によって上反りになっていく様を正確に描いているそうです。

 本作は航空機ファンからの人気も高いことで知られていますが、その理由のひとつにはこうした制作スタッフの方々によるリアリティの追及があるのかもしれません。

この記事の画像をもっと見る(11枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。