空自OB語る「被災時上空から気づかれるコツ」 アニメ『よみがえる空』イベント盛況(写真11枚)

災害時や遭難時 どうしたら航空機に見つけてもらいやすいのか

 トークショーではまた、実際に自分が救助される側になったらどうすればいいのか、という話題にも触れられました。2011(平成23)年の東日本大震災や2015年の関東東北豪雨、さらに2018年の西日本豪雨など、私たちの生活はいつ自然災害によって脅かされるかわかりません。もしこうした災害に巻き込まれてしまったときに、どうすれば救難隊の航空機などに発見してもらいやすくなるのでしょうか。

 まず、前提として「上空を飛行する航空機から地上の人間を発見するというのは大変難しい」(藤原さん)そうです。そこでじっとせずに色のついた布を振って動きをつけたり、ライトや鏡で光を発したり、さらにSOSでも何でもいいので文字を書くなどして、「とにかく救難員の目に留まることが大切」(栗燒さん)だといいます。ただし、火をつけて煙を出すというのは火災を引き起こす可能性もあるので危険とのことです。

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航空自衛隊のUH-60J(手前)とU-125A(画像:航空自衛隊)。

 元救難隊員の方々もそのリアリティさと内容に太鼓判を押す「よみがえる空 RESCUE WINGS」のブルーレイBOXは、2万2800円(税別)で2018年11月22日(木)発売です。また、映像特典として今回の発売記念イベントの様子も収録されるとのことです。

【了】

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Writer: 稲葉義泰(軍事ライター)

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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