空自OB語る「被災時上空から気づかれるコツ」 アニメ『よみがえる空』イベント盛況(写真11枚)
救難部隊のなかの人はじめ、関係者が感じる「よみ空」の魅力
パート2では、本作の舞台である小松救難隊で隊長をつとめられた櫻田秀文さん、いち早く現場に駆けつけて要救助者を発見するための航空機U-125Aのパイロットなどをつとめられた藤原明治さん、要救助者を救助する救難員をつとめられた栗燒哲也さん、軍事評論家の岡部いさくさん、雑誌「航空ファン」編集次長の神野幸久さん、そしてパート1に引き続いてプロデューサーの杉山潔さんが、実際の救難活動のお話も交えながら、本作への想いや救難活動の現実を語りました。
元救難員の栗燒さんによれば、本作の描写は「映像も内容も非常にリアル」だといいます。また、救難隊だけではなく救助される側(サバイバー)の立場もしっかり描かれている点が非常に役立つのではないかとも指摘されました。
一方で、元パイロットの藤原さんは、「(もともとは)航空自衛隊でしか飛ばせない飛行機である戦闘機を操縦することを目指した」という自身の経験を踏まえながら「(戦闘機パイロットを目指していた)主人公の内田三尉(三等空尉:自衛隊の階級)の気持ちが分かる」といいます。戦闘機部隊ではなく救難部隊のパイロットとなった当初は「自分には戦闘機はダメなのか」という気持ちがあったそうですが、徐々に救難という任務のやりがいや尊さを感じていき、「最終的には救難が大好きになった」そうです。
さらに、櫻田さんは、本作を「若者が社会に出て直面する葛藤を描いていて、メッセージ性のある本当に素晴らしい作品」と高く評価しました。本作の魅力は、単にリアリティの追及だけではなくその内容やドラマ性の重厚さにもあるということが、こうしたOBの方々の言葉からも強く感じ取れました。
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