「青春18きっぷ」長距離利用で疲れないコツ ポイントは乗り換え駅

スケジュールに余裕を持たせる

 疲れないための工夫で最も重要なのが、座席の確保です。地方のJR線を走る普通列車は利用者が少なく簡単に座れそうに思えますが、実際は利用者数に応じて車両の数も少なくしていることが多く、「18きっぷ」の期間中は混雑します。もし座れなければ、日々の通勤や通学よりも長い時間立ちっぱなしになるかもしれません。そうならないためには、座席を確保しやすいスケジュールを組む必要があります。

Large 180718 seisyun18nagatabi 02

拡大画像

利用者が少ない路線の普通列車は編成が短く、写真のように1両で運転されていることも(2015年4月、草町義和撮影)。

 たとえば、それぞれの普通列車はできるだけ始発駅から乗るようにしたいところです。始発駅でドアが開いた時点では車内に客はいませんから、途中駅から乗るより座れる確率が高くなります。ただ、ネットの乗り継ぎ検索サイトは列車の始発駅が分かりにくいですから、紙の時刻表で確認した方がいいでしょう。

 乗り換え駅では、できるだけ長めに時間を確保するのも手です。乗り換え時間が長くなればなるほど早めにホームで並ぶことができ、席を確保しやすくなります。

 座席の構造も疲労に関わる重要な要素です。「18きっぷ」で利用できる普通列車の普通車自由席の場合、通勤電車のような長椅子(ロングシート)か、4人掛けのボックスシートが一般的。なかには2人掛けのクロスシートもあります。

 ボックスシートやクロスシートは背もたれがあるため疲れにくく、窓側の席なら外の景色が見やすく、気分転換にもなります。車両によってはテーブルが取り付けられたボックスシートやクロスシートもあり、車内で飲食しやすくなっています。一方、ロングシートは背もたれがないうえに食事が取りにくく、車窓も見づらいですから、「18きっぷ」を使った長距離旅行ではできるだけ避けたいところです。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

テーマ特集「【2024年】青春18きっぷの便利な使い方! 値段 買い方 期間 特例ルールも紹介」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

8件のコメント

  1. 最大の回避術はきっぱーが使わなそうな目的地やルートや列車を選ぶことに尽きる。
    時間に余裕とか始発とかクロスシートとか激甘。
    例えば、東海道線は終日静岡地区では混んでるし、上越線では対象列車の少なさで混んでる。これを回避するにはどうするか。
    前者は立ち時間は避けられないケースが多い。どこでそのダメージを吸収させるか。
    後者はそのルートは楽しいのか。目的地と照らし合わせてルートを選定すべき。
    それでもその方法は18きっぷ慣れてるユーザーには当たり前だけど。

  2. もうそろそろ『青春18きっぷ』自身を廃止するか、『お金があまりない学生さん』専用にすべきだと思うんだがな。
    『ふだん行かないような路線』に『稼ぎがあるいいオトナ』が青春18きっぷで行くって、ただでさえ収入が少ない路線の何の助けにもなっていないっていうね。

    • まことにもって正論だが、そりゃお前さん自身が困るんじゃないのかw

      廃止の可能性が目下のところ心配されないからといって好き勝手に勇ましいことを吐いても仕方あるまいよ。

  3. それぞれが時間を使った18きっぷらしい旅を楽しめればいいんじゃないでしょうか。
    最短ルートをトレースするだけの乗り鉄旅もアリでしょうし。
    成功も失敗も旅の醍醐味でしょ?

    個人的には目的地での滞在時間を増やしたいので18きっぷは使いませんが、これも考え方人それぞれ。

  4. 記事のなかに、グリーン車云々って記載があるけど、18切符は、グリーン券を買っても、乗車できませんから

    • そう思うだろ?
      ところが鉄道後進国の関東にはなんと、グリーン車自由席があるんだ。

      このグリーン車自由席はグリーン券を買えば18で乗ることができる。
      ただし、自由席だから着席保証はないけどな!

      俺も関西が羨ましいわ!!

  5. 近頃は高齢者の方が鉄道に関して容量が良い気がする

  6. 18切符を楽しんで使うコツは、本数が少ない区間で乗車券+特急券を購入、割り切って特急を使う事。短距離なら案外安いし、精神衛生上良いと思う。