「青春18きっぷ」長距離利用で疲れないコツ ポイントは乗り換え駅

ボックス、クロスが多いのは地方だが…

 利用する普通列車の座席がどうなっているかは、時刻表では基本的に調べることができません。一般的には、大きな都市を走る普通列車はロングシート、地方はボックスシートやクロスシートを設けた車両が多いといえます。

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地方のJR線を走る普通列車はボックスシートを設けていることが多い(2017年8月、草町義和撮影)。

 もっとも、最近は地方でもロングシートの比率を高めた車両や、全席ロングシートの車両が増えており、ボックスシートやクロスシートに必ず座れるとは言えません。各線で運用されている車両をネット検索などで調べ、その車両にどのような座席が設置されているかを確認した方がいいでしょう。

 ちなみに、関東エリアでは自由席のグリーン車を連結した普通列車が多数運転されています。「18きっぷ」とは別にグリーン券を追加購入しなければなりませんが、座席はテーブル付きのリクライニングシートで長距離利用でも疲れにくく、食事も取りやすいという利点があります。

 食事やトイレも注意しなければなりません。普通列車は基本的に車内販売がないため、飲食類は出発前か途中の乗り換え駅で購入する必要があります。乗り換え駅で購入することを考えているなら、その駅の売店の有無や販売品目などをあらかじめ調べておいた方がいいかもしれません。

 なお、JRの普通列車は東京など大都市圏を走る通勤電車を除き、編成中にトイレが無い列車はほとんどありません。しかし、偶然にもトイレのない列車に遭遇して「万が一」の事態に陥れば、かなり悲惨なことになります。この点においても、途中の乗り換え駅では乗り継ぎ時間を長く確保するのが効果的。基本的には駅のトイレで用を足すようにし、列車のトイレを使うことは考えないスケジュールを組んだ方がいいでしょう。

【了】

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コメント

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8件のコメント

  1. 最大の回避術はきっぱーが使わなそうな目的地やルートや列車を選ぶことに尽きる。
    時間に余裕とか始発とかクロスシートとか激甘。
    例えば、東海道線は終日静岡地区では混んでるし、上越線では対象列車の少なさで混んでる。これを回避するにはどうするか。
    前者は立ち時間は避けられないケースが多い。どこでそのダメージを吸収させるか。
    後者はそのルートは楽しいのか。目的地と照らし合わせてルートを選定すべき。
    それでもその方法は18きっぷ慣れてるユーザーには当たり前だけど。

  2. もうそろそろ『青春18きっぷ』自身を廃止するか、『お金があまりない学生さん』専用にすべきだと思うんだがな。
    『ふだん行かないような路線』に『稼ぎがあるいいオトナ』が青春18きっぷで行くって、ただでさえ収入が少ない路線の何の助けにもなっていないっていうね。

    • まことにもって正論だが、そりゃお前さん自身が困るんじゃないのかw

      廃止の可能性が目下のところ心配されないからといって好き勝手に勇ましいことを吐いても仕方あるまいよ。

  3. それぞれが時間を使った18きっぷらしい旅を楽しめればいいんじゃないでしょうか。
    最短ルートをトレースするだけの乗り鉄旅もアリでしょうし。
    成功も失敗も旅の醍醐味でしょ?

    個人的には目的地での滞在時間を増やしたいので18きっぷは使いませんが、これも考え方人それぞれ。

  4. 記事のなかに、グリーン車云々って記載があるけど、18切符は、グリーン券を買っても、乗車できませんから

    • そう思うだろ?
      ところが鉄道後進国の関東にはなんと、グリーン車自由席があるんだ。

      このグリーン車自由席はグリーン券を買えば18で乗ることができる。
      ただし、自由席だから着席保証はないけどな!

      俺も関西が羨ましいわ!!

  5. 近頃は高齢者の方が鉄道に関して容量が良い気がする

  6. 18切符を楽しんで使うコツは、本数が少ない区間で乗車券+特急券を購入、割り切って特急を使う事。短距離なら案外安いし、精神衛生上良いと思う。