路線バスなのに高速バス車両でゆったり 「日本一リッチな村」行きバス、乗ってみた

空いた土地を開発できない? 飛島村の悩みとは

 しかし、財政的に豊かな飛島村にも課題はあります。村域のほとんどが、新たな建築が制限される「市街化調整区域」か、農地・工業用地なのです。このため、村内に大きな病院やスーパーもなく、これからの新設も難しいでしょう。村民の移動は、ほとんどが村外方向(蟹江、弥富方面)ということになります。

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名港線と蟹江線の乗り換えポイント、公民館分館バス停(OleOleSaggy撮影)。

 もともと飛島村と隣接する蟹江町のあいだでは、三重交通が路線バスを運行していましたが廃止され、2009(平成21)年、その代替として飛島公共交通バス蟹江線が運行を開始しました。名港線も、もともと別会社が一般道経由で運行していたところ、蟹江線とともに飛島公共交通バスとして再編され、現在の運行形態となっています。

 このほか、同時期に「飛島コミュニティバス」も誕生しています。役場を中心に4系統が設定され、村内にくまなく路線網を広げていましたが、営業成績は通年で「利用者数225人、運賃収入30万円」と低迷。利用者からは「とにかく蟹江方面への接続を強化してほしい」との要望が多く、最終的には蟹江線を増便する形で、コミュニティバスは2015年に廃止されました。

 蟹江線はその後、経由地の増加などが功を奏して乗客数の大幅増に成功し、いまでは名港線を上回っています。しかし現在も、村内で完結する乗車はほとんどないそうです。

【了】

記事制作協力:風来堂、OleOleSaggy

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コメント

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6件のコメント

  1. 伊勢湾岸は高速だから立ち席ありの緩和規準の60制限車でもないだろうし、仮にそうでも申請面倒だし、ガーラがいいですよね

  2. まあ、ガーラだからリッチかどうかは別として
    どうしても路線バスと言うと、中ドアのノンステを連想するのは無理ないけど、あの類の道路なら座席定員のガーラは仕方ないですよね

  3. 村営都市間高速バスは珍しいけど、
    高速バスだから数百キロと言う考え方は短絡的過ぎるかなと。
    日本全国で数十キロの都市間高速バスは見れますよ。

    ちなみに飛島バスのセレガやガーラ。
    仕様面では三重交通のA特急車そのもの。
    A特急車は都市間高速バス、
    たとえば桑名ネオポリスと名鉄名古屋バスセンターなどが活躍主体ですが、
    桑名市内で路線バス(この場合の路線バスはエルガやブルーリボンなど)に混ざって走ってたり
    貸切で使ったりとなんでもありな車。
    桑名駅から大山田団地にガーラの方が、
    え?となるかも。

  4. うちのほうは栃木産まれのガーラが普通に来ますよ
    今のガーラなんてセレガで羨ましですね
    要はJRバステックの老骨のほうね。
    しかもバステックより更に古いLV781型!V10ですよ。
    栃木産は路線から観光まで通しのLV型だったけど最近は日野A05エンジンを載せたHR2A型ハイブリッドもあるけど我が田舎では当面走らないでしょうね

  5. 確かにお得感のある路線だ
    東海道の普通に踊り子用が来るような感覚かな?

  6. リッチな村ではあるが、外からはほぼ移住できない、村内でほぼ衣食住の調達が出来ないと言った特殊な自治体でもある。