トイレ個室の画期的トレイ! NEXCO東 北海道発、スマホや財布を忘れないアイデアとは

トイレの個室における財布や携帯電話の忘れ物は今後、激減することになるかもしれません。NEXCO東日本北海道支社が管轄する高速道路のPA/SAにて、実に画期的なアイデアがカタチになっています。

ズボンのポケットを空にしても、もう忘れない

 トイレの個室における忘れ物を防ぐ画期的なアイデアがカタチとなり、北海道内の高速道路SA/PAなどに広まりつつあります。

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道央道 有珠山SAのトイレに設置された「忘れ物防止トレイ」(画像:NEXCO東日本北海道支社)。

 警視庁が2018年3月に発表した「遺失物取扱状況(平成29年中)」においても上位に顔を出す「財布類」「携帯電話類」ですが、こうした小物類の置き忘れが発生しやすい場所のひとつに「トイレの個室」が挙げられるでしょう。NEXCO東日本北海道支社においても「休憩施設休憩施設の個室トイレの忘れ物が年間を通じて幾度となくあり、忘れ物回収に時間がかかっている状況でした」といいます。

「そうした忘れ物について調査したところ、携帯電話などの小物類が全体の6割以上を占めていることが確認されました」(NEXCO東日本北海道支社)

 ズボンのポケットから出してそのまま置き忘れる、といったような状況が容易に推察できますが、これをおそらく100%防いでくれるであろう「工夫」が、道央自動車道の一部SA/PAのトイレに見られる、個室内側の鍵に設置された「小物を置けるトレイ」です。

「設置」と表現しましたが、鍵のノブ部分そのものが小物置きになっています。つまり、個室を出ていく際に必ず見て触れる部分であり、見落とすことはまずないところだといえるでしょう。

「小物類の忘れ物防止を講じる方法がないか弊社室蘭管理事務所にて検討を始めたところ、検討開始後まもなく、弊社社員が毎回操作する鍵に着目するようになり、『忘れ物防止トレイ』の開発に至りました」(NEXCO東日本北海道支社)

 正式名称「打掛錠用忘れ物防止トレイ・忘れ物防止トレイ付き打掛錠」、通称「忘れ物防止トレイ」はかくして誕生しました。実物を見ればどのように使用するものなのかは一目瞭然であり、ここに財布やスマートフォンを置いておくれといわんばかりの姿です。2018年8月現在、特許申請中だそうです。

 NEXCO東日本北海道支社によると、この「忘れ物防止トレイ」は2017年9月から試作品の設置を始め、2018年4月より本格的に設置を開始。2018年8月14日(火)現在、道央道の八雲PA(両方向集約)、静狩PA(両方向)、豊浦噴火湾PA(両方向)、有珠山SA(両方向)、本輪西展望所(上り函館方面)の8か所に61個が設置されており、今後、耐久性や、実際に忘れ物が減ったかなどの検証をしていくそうです。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. トランクに鍵を閉め込んだと慌ててJAFを手配していた人の鍵を用足し(大)中に発見したことありますが、忘れるもすれば勘違いもするでしょうね。
    ドアノブに物置き台は思い付きませんでした。

  2. それ以前にnexco東日本のトイレは中日本や西日本みたいに空調効かないのが問題だと思う。
    谷川岳PA新潟方面はまだしも、殆どの休憩所が空調聞いてなかった気がします。
    中日本や西日本はトイレ工事が進んでいるのに東日本はそういう面はやらないのはどうかと思う。

    • 中日本も西日本も一部のドル箱SAPAや新東名・新名神の比較的新しいSAPA以外はトイレ空調効きませんよ。各社とも需要にあわせて設備改修進めてるのでしょうから。
      利用者多いはずの名神養老SA下りトイレも空調ありませんでしたし。
      (トイレが空調効いてると長居する人も出てくるのである程度ブース数多いところでないと難しいのかも?)

      ちなみに先日入った名神多賀SAの上りに至ってはスナックコーナーすら灼熱地獄でした。
      (冷風扇という名の気化式加湿器が数台置いてありましたが…)

  3. >特許申請    これは全国的普及を妨げる足かせとなるのではないでしょうか。 せっかくの良いアイデアなのに東日本高速意外ではお目に掛かれない、というのは残念です。