高速SA/PAの「最適便器数」を割り出す方法とは ここまで進化したトイレ混雑対策

高速道路SA/PAのトイレは時に待ち行列が発生することもありますが、NEXCO中日本では「2分以上待たせない」を目指し、ある数値に基づいてトイレの改良に取り組んでいます。その数値「最適便器数」とは、どのように算出されるのでしょうか。

トイレ利用状況のビッグデータを解析

 高速道路のSA/PAに立ち寄るおもな目的のひとつがトイレでしょう。しかし、渋滞区間や、その渋滞を抜けた先のエリアでは利用が集中し、特に女子トイレでは行列することを心配する人もいるかもしれません。

Large 180628 sapatoilet 01

拡大画像

新東名高速 清水PAのトイレ。ビッグデータの解析により算出された「最適便器数」の理論が活用されているという(画像:NEXCO中日本)。

 そのようななか、NEXCO中日本は待ち時間の短縮を目指し、トイレの改善に努めているといいます。エリアごとに「最適便器数」なる数値を算出し、それに基づき施設のリニューアルなどを行っているのだとか。同社に詳しく話を聞きました。

――「最適便器数」とは、具体的にどのような数値なのでしょうか?

 エリアごとにトイレの利用状況を解析し、お客さまを2分以上お待たせしない最適な便器の数を算出して配置しています。「2分」は、お客さまの声を踏まえて設定した許容待ち時間です。

 算出方法としては、お客さまとの到着確率を「ポワソン確率」で表現し、待ち行列発生過程を「モンテカルロ・シミュレーション」により予測しています。ちょっと難しく感じられるかもしれませんが、要は利用率のログデータを集め、そのビッグデータを独自のロジックで解析し算出した数値です。

――どのエリアでこの理論を適用しているのでしょうか?

 駿河湾沼津SA(静岡県沼津市)、清水PA(静岡市清水区)など、新東名高速の休憩施設16か所です。

――実際に行列は発生してないのでしょうか?

 限られた特定の調査結果ですが、駿河湾沼津SA上り線の小型駐車場側、清水PA(上下線集約型)、および東名高速の富士川SA(静岡県富士市)下り線において、2014年のゴールデンウィークを含む4月中旬から7月末までで待ち行列の発生状況を確認した結果、2分以上の継続した待ちは発生していませんでした。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 180628 sapatoilet 03
  • Thumbnail 180628 sapatoilet 04
  • Thumbnail 180628 sapatoilet 01
  • Thumbnail 180628 sapatoilet 02

関連記事

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. この技術、鉄道界にも応用できないのでしょうか。「トイレが満室」の苦情が寄せられる駅について意欲的に改善して欲しいものです。

  2. ほぼ一般説ですが、女性用の個室は男性用の2倍~3倍必要と。
    東急大岡山駅の個室トイレは、仕切りを開閉することで男性用、女性用に変えることができる。
    巧い工夫と思う。

  3. >トイレ混雑対策
    けち臭いなあ
    トイレなんて水道代だけで20年でも30年でも持つんだから
    長期連休にトイレ待ちでPAを渋滞にさせるくらいなら10個でも20個でも時間当たりの処理人数を大きくして欲しいね
    トイレを1つ2つ増設するだけで10億も20億もかかるか?