潜水艦、原子力と通常動力でどう違う? 差異で明らか、日本に原潜が不要な理由

一方の通常動力潜水艦は…?

 そうしたなか、我が国の海上自衛隊が保有する潜水艦を見てみると、主な動力はディーゼル機関になっています。その動力を補佐するためにバッテリーも積んでいます。このディーゼル機関をメインとした動力装置を持つ潜水艦のことを通常動力潜水艦と呼びますが、海上自衛隊が保有している全ての潜水艦は、ディーゼルと蓄電池を原動力としたこの通常動力潜水艦なのです。

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バッテリー充電中の海上自衛隊おやしお型通常動力潜水艦(矢作真弓撮影)。

 日本の国土面積は約38万平方キロメートルと、陸地だけでいえば世界第61位の広さです。ところが、陸地から12海里(約22.2km)の範囲内にある「領海」は約43万平方キロメートル、陸地からさらに200海里(約370km)の範囲内にある「排他的経済水域(EEZ)」は約447万平方キロメートルとなり、この数字は世界第6位の大きさになります。これだけ広範囲に渡る守備範囲を持つ海上自衛隊ですが、原子力潜水艦は必要ありません。なぜならば、日本の防衛の基本理念が「専守防衛」だからです。

 専守防衛を基本理念にしている我が国の海上自衛隊は、自国から遠く離れた海での潜水艦の運用は考えていません。海上自衛隊が相手にするのは、我が国に対して侵略してくる脅威です。そのため、自らが外国に赴いて戦闘するということはないからです。

 相手が攻めてくるということは、こちらは相手を待ち受けることになります。そこで役に立つのが、海上自衛隊が保有している通常動力潜水艦なのです。

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コメント

3件のコメント

  1. シーレーン防衛に原潜は不要なのか?

    • 日本に原潜は不要、少なくともSLBMを持たない限りは。
      攻撃型であればそうりゅう型の拡充と発展に費用をつぎ込む方が空母より役に立つ

  2. 間違いが二つあります。
    1.静粛性 原潜はエネルギー無限なので大型化も許容でき、静粛性対策にスペースと重量を割く事が可能で最新の原潜は必ずしも通常潜より騒音が大きいとは限りません。シュノーケルでディーゼル回さねばならない弱点もあります。
    2.敵を探知するソナーには大電力を要します。原子力発電所を背負ってる原潜は電力を気にしませんが、電力に限りある通常潜は原潜よりソナーが劣りますので敵の発見が遅れます。
    遠距離進出しないからと言って原潜不要ではありません