日本国内でも自家用戦車は持てるの? 夢にチャレンジした人たちとその「愛車」(写真32枚)

履帯はほぼホンモノ、御殿場の旧陸軍九五式軽戦車

 静岡県御殿場市にはカマド自動車社が保有する旧日本陸軍の九五式軽戦車があります。「防衛技術博物館を創る会」の代表でもある小林社長が、オーストラリアから輸入した映画用小道具をリファインしたものです。

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カマド自動車の旧陸軍九五式軽戦車(月刊PANZER編集部撮影)。

 映画用小道具とは言っても外見は立派に戦車です。輸入手続きにはひと騒動あったそうです。こちらもフォードのガソリンエンジンとオートマチックトランスミッションで自走します。覆帯は本物の九五式軽戦車から型取りした鋳型から作られた、ほとんど本物と同じもので強度も充分です。

 しかし細かいパーツ類は映画用小道具だったこともあり、日本に到着した時あまり本物らしく見えなかったそうです。そこで小林氏はいろいろな資料を集めて細かな改造を続けて、塗装をし直しライトや名盤に至るまでオリジナルに近いものに仕上げていきました。イベントに擬装した姿で登場しましたが、本物と見まがいます。

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オーストラリアから輸入した当時のようす(月刊PANZER編集部撮影)。
イベントなどで展示されることも(月刊PANZER編集部撮影)。
イベントにて、擬装した様子(月刊PANZER編集部撮影)。

 紹介した3台はいずれも全幅2m以下、全長5m位に収まる小型サイズで「軽戦車」と呼ばれます。自衛隊の本物の74式戦車は全幅3.18m、全長6.7mですのでひと回り以上小さいことが分かります。「自家用戦車」のポイントは大きさと重さで、所有者に聞くと、どうせならもっと大きい戦車が欲しいのはヤマヤマだそうですが、実際に所有するには軽戦車のサイズが地方の個人宅に「ちょうどいい感じ」とのことです。確かにこの大きさなら通常の積載車で輸送できます。とはいえ都会のマンションの駐車場にはちょっとキツそうです。

 日本にも「自家用戦車」はあります。これも「日本のものづくり」のひとつの形です。オーナーさん達はまだ完成したわけではなく、手を入れたい箇所がたくさんあると口を揃えます。やっぱり「男の子」は「夢が形になってゆく」過程が楽しいのです。

【了】

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Writer: 月刊PANZER編集部

1975(昭和50)年に創刊した、40年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。

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コメント

3件のコメント

  1. ここで紹介されたリアルなモデルアップではないけれど、農業用コンバインを種車にディフォルメAAV7を作った方も。

    …西部警察のアレ(レディバード)はなしですか?
    まだ保存されてるらしいけど。

  2. 確か中田商店の社長さんがM41軽戦車を所有してたはず。
    展示用でガレージにしまってたと思うが。

  3. 戦車と違うけど、海洋堂さんが8.8cmFlaKの本物を持っているそうです。