山陽新幹線も防護盾や刺又など搭載、救急用品拡充 安全確保に向けJR西日本が対策
安全確保の取り組みとして、山陽新幹線の車両にも防護装備の搭載や、医療用具の拡充が行われます。
全乗務員が防犯スプレーを携行
JR西日本は2018年9月3日(月)、車内での安全確保の取り組みとして、山陽新幹線に防護装備を搭載するとともに、医療用具を拡充すると発表しました。
防護装備は、暴力行為から身を守る防護盾をはじめ、刃物に対する防御として耐刃(たいじん)手袋や耐刃ベスト、さらに犯人の動きを抑制、捕縛する刺又を準備配備。また、全乗務員は催涙効果のある防犯スプレーを携行します。
9月以降、警備員が乗車する列車の本数も増やします。
医療用具は、乗り合わせた医師を支援する用具として、パルスオキシメーター、汎用聴診器、手動血圧計、ペンライトを増備。救急用品は、既存の絆創膏(ばんそうこう)、サージカルテープ、包帯、三角巾、ガーゼ、毛抜き、はさみ、ピンセットに、止血パッド、ゴム手袋、油紙、消毒液を順次追加します。
東海道新幹線では2018年6月9日(土)夜、神奈川県内の新横浜~小田原間を走行していた「のぞみ265号」で、乗客3人が男に刃物で殺傷される事件が発生。同新幹線を運行するJR東海は7月に、車両への防護装備の搭載と医療用品の拡充を発表しています。
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