広がるラウンドアバウトに「教習所の指導員も未経験」という課題 特殊な通行方法どう周知

信号のない円形の交差点「ラウンドアバウト」が全国で導入されていますが、その通行方法はやや特殊です。教習所ではどのように教えているのでしょうか。設備上の制約や、指導上の問題点もある一方、通行ルールの周知に取り組んでいる教習所もあります。

路上教習でのラウンドアバウト通行は特別扱い 本格導入には弊害も

 数は少ないですが、ラウンドアバウトを路上教習に取り入れている教習所もあります。そのひとつ、新潟県田上町の田上自動車学校は、近くに県内初となるラウンドアバウトが設置されたことから導入したのこと。ただ、路上教習で常にそこを通るわけではないそうです。

「仮免許取得後の4、5時限目にあたる『交差点の通行』でラウンドアバウトの通行を取り入れています。あくまで特殊なものなので、ある程度基本ができてからです。もちろん、『みきわめ』や検定などでは通行しません」(田上自動車学校)

 生徒からはどのような反応があるかという問いには、「田上のラウンドアバウトは小さめであることもあり、あまりピンときていないのが正直なところではないでしょうか」とのことですが、普通と異なる通行ルールを体験してもらう意味ではいいのではないかと話します。

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ラウンドアバウトの通行方法(画像:名阪興業)。

 このように、ラウンドアバウトはやはり特殊なものとして扱われているようです。前出の全指連は、次のように話します。

「路上教習は基本を教え、原則を覚えてもらうことが最も重要です。通行方法が特殊な交差点は、ともすれば教習の妨げにもなり得ますので、あえて取り入れないケースもあるかもしれません」(全指連)

 全指連によると、現状では公安委員会によっても、ラウンドアバウトの導入に積極的なところと、そうでないところがあるとのこと。技能教習への本格導入には経過観察を要するといいます。

【了】

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コメント

10件のコメント

  1. 市川と船橋の霊園にもラウンドアバウトあるって思い出すた

  2. 別に特殊でもなんでもないだろ。標識知ってれば運転できるわ。

    入口には左折の路面ペイント、一方通行の標識があるんだから、そのへんの一通道路となんにも変わらないだろ。

    • と思うでしょ?

      侵入時に一旦停止がない=相手が止まる

      とか

      半時計回りに回る(逆走)

      とか

      歩行者は歩道として軽車両(主に自転車)との兼合い

      等と実は問題山積だったり

      もっともランドアバウトに限らず、

      日本中至るとこで起きてる問題ですが…

      逆走にしても暴走自転車にしても…

  3. Mr.ビーンで寝起きで愛車のライム色のミニに乗り込んだビーンが、ランナバウトを何周も回ってる間に身仕度するカットがあった。

    身仕度はともかく、時間調整で回ってるドライバーがいるんだろう。

  4. どうしてラウンドアバウトなどと日本語になじみにくい名称に統一しようとしているのか。元々ロータリーと呼ばれていたではないか。名称のせいで普及に失敗するのが目に見えている。

    • ロータリーとラウンドアバウトはまったく別物です。別物だから名前が違うのです。

      こうして勘違いする人が出るから、別物であると明確にするために馴染みのない名前にしたのです。

      またひとつ賢くなりましたね!

  5. 白糸の滝近くにラウンドアバウトありました

    自分含め他の車もスムーズに通行しており、なるほどねって思った

    ただ予備知識がないと戸惑うでしょうね

    • 軽井沢の六本辻? ここ先頭に渋滞してたけど。

  6. ニュージーランドで初ラウンドアバウトを体験した時は、

    頭ではわかっていても、戸惑いがあったので、教習所で何度も体験しておくのはあり。

    • 難しいのは、還道に他車が走ってる時の進入と、還道から目的の方向に出ること。教習所でどこまで体験できるのか。