機関銃と機関砲はなにが違うの? 射撃の様子を口径順に並べてみた
「砲」になるとどうなる?
一方の機関砲は、AH-1S「コブラ」対戦車ヘリコプターの20mm、87式偵察警戒車の25mm、今回の総火演には参加しませんでしたがAH-64D「アパッチ・ロングボウ」戦闘ヘリコプターのM230 30mm、そして89式装甲戦闘車や「ガンタンク」こと87式自走高射機関砲の35mmといった順で強力になっていきます。87式自走高射機関砲の35mm砲ともなるともはや大砲のような破壊力で、しかも着弾時にさく裂するので、直撃しなくとも被害は甚大になります。
「機関砲はさく裂弾(榴弾)、焼夷弾、対装甲用のHEAT弾、ないしこれらの効果を複数同時に発揮するものなど内部に炸薬を持った、いわば小さな爆弾を射撃することができ、単純な衝突エネルギーで対象を破壊する徹甲弾も存在しますが、総じて機関銃弾よりも高威力であることが特徴です」(航空軍事評論家 関 賢太郎さん)
なお機関砲などの射撃時に時折光線が見えますが、これは「曳光弾(トレーサー)」といい、弾が飛ぶ軌跡が見えるよう数発に1発混ぜられているものです。曳光弾と曳光弾のあいだの見えない部分にも弾は飛んでいます。ただし、総火演における89式装甲戦闘車は曳光弾しか射撃しておらず、また、AH-64Dの機関砲には曳光弾が無いので見えていません。
【了】
戦車や戦闘機を取り上げるのは別にいいが、機関銃は乗り物ではない。
少なくともアメリカでは12.7以上が機関砲ですね。
1/2インチ以上の口径を有する銃は砲と呼ばれるのが通例だが、着弾した時爆発する仕掛けのない銃弾を発射するものが銃、爆発する仕掛けを持っているものが砲という解釈もあながち間違いではない。
これだとゼロ戦が搭載していた20㎜銃も基本機関銃である。