「ICOCAポイント」はお得? 「昼間特割きっぷ」に代わるサービスも その特徴とは

私鉄との競争で生まれた「昼間特割きっぷ」

 JR西日本のメインエリアである京阪神地区は、古くから“私鉄王国”といわれてきました。国鉄の超特急「つばめ」を追い抜いたという伝説をもつ阪急電鉄や、車内にテレビを設置した京阪電鉄など、各私鉄がスピードや座席、サービスなどで国鉄を凌駕(りょうが)。加えて国鉄は昭和50年代ごろから相次ぐ値上げを行ったため、運賃だけを見ても大きな差がついてしまいました。

 そこで、国鉄は1980年前後にふたつの大きな対抗策を講じます。ひとつは、車内設備を大幅にグレードアップさせた新快速用車両117系の導入。そしてもうひとつが「昼間特割きっぷ」と呼ばれる格安回数乗車券の発売です。

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「昼間特割きっぷ」の発売終了などを告知する駅のポスター(2018年9月、伊原 薫撮影)。
「ICOCAポイント」の利用登録は駅の券売機やウェブで受け付けている(2018年9月、伊原 薫撮影)。

 この「昼間特割きっぷ」は、利用できる時間帯は平日昼間と土休日限定、販売区間は京都、大阪、三ノ宮、宝塚などの各駅から、私鉄と競合する区間を中心に設定されていました。つまり、最初から私鉄に対抗するために企画されたきっぷと言えます。

 それまで国鉄で販売されていた一般的な回数乗車券は、10回分の料金で11回乗車できる(約10%割引)というものですが、「昼間特割きっぷ」はこれよりはるかに割引率が高く、20~40%ほどの設定。これを使えば、私鉄並みの運賃で国鉄に乗れることから、利用者のあいだで瞬く間に大好評となりました。

 もちろん、私鉄側も黙って見ているだけではありません。各私鉄でも、時差回数券(オフピークチケット)や土休日回数券など、同様のきっぷを発売して対抗。さらに、これまで特急が通過していた駅にも停車させるなど、サービス向上にも努めました。JR対私鉄の競争は、いまも続いています。

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コメント

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4件のコメント

  1. ただの改悪を褒める記事

    • 中山寺以南の福知山線ユーザーが三ノ宮や元町行くのに便利が悪くなった。
      一回、大阪まで行って改札出るのが得なのか尼崎で一回改札出た方が得なのか計算しないとあかんわ。
      福知山線ユーザーにとっては本当に改悪以外の何者でもないです。

  2. 改悪ではないでしょうね。
    金券ショップのバラ売り対策、ICカードの普及目的ですから。
    本来の回数券の目的である、同じ区間を複数回利用する人のためのサービスですから。

    改悪と叫んでる方、今後どうされるんですか^^

    • 「改悪」というなら阪急の「回数券は10/1からカード型しか販売しないよ」と阪急阪神の「カード型回数券からきっぷタイプの乗車券への引き換えは10/1から当日限りね」でしょうかね。これで淀川右岸(阪急阪神JR京都線・神戸線沿線)の金券ショップがほぼほぼヤバイ状態に(鉄道関係では新幹線とJR回数券バラ売りしか売るものがない……)。
      なお、おけいはんは逆にカード型を逆に廃止し、きっぷ型に移行済……。