「ICOCAポイント」はお得? 「昼間特割きっぷ」に代わるサービスも その特徴とは

「ICOCAポイントサービス」で使い勝手は向上

「昼間特割きっぷ」は、2015年には、それまでの12枚セットから6枚セットに変更されるとともに、価格や設定区間を見直すなどの改定が行われたものの、販売は継続されていました。ところが、2017年9月に「昼間特割きっぷ」を2018年9月で廃止することがアナウンスされ、同時にICOCA利用者へのポイントサービスを導入すると発表されました。つまり、今回始まる「時間帯指定ポイント」は、この「昼間特割きっぷ」の代替サービスということになります。

Large 180918 icoca 06

拡大画像

2018年9月30日をもって発売を終了する「昼間特割きっぷ」(2018年9月、伊原 薫撮影)。

 これまで「昼間特割きっぷ」を使っていた人たちにとっては、「時間帯指定ポイント」は割引率が低くなる場合があり、お得感は少ないものの、事前にきっぷを購入する必要がなくなります。さらに、乗車回数によって自動的に割引されるため、何種類もの回数券を持ち歩く必要もなくなり、使い勝手は格段に向上することでしょう。関西では、昼間特割きっぷを1枚単位でばら売りしている金券ショップや自動販売機が多くありますが、その今後にも影響が生じそうです。

 これに加えて、JR西日本では2018年10月から交通系ICカード「PiTaPa」によるポストペイサービスも開始します。関西の私鉄事業者を中心に展開している「PiTaPa」は、1か月の乗車料金をまとめてクレジットカードで後払いするポストペイ方式を採用していますが、これまでJR西日本など他の交通系ICカードエリアではポストペイ方式での支払いはできず、他のICカードと同様にあらかじめチャージする必要がありました。JR西日本がポストペイサービスを導入することで、JR西日本のICカードサービスエリアではチャージ金額がなくても、関西の私鉄と同様に乗車することができるようになります。

 さらに、JR西日本で「PiTaPa」のポストペイサービスを利用した際には、先に紹介した「ICOCAポイントサービス」と同等のポイントが、1ポイント=1円として支払い時に割引されることになります。

 2003(平成15)年にICOCAが登場してから今年でちょうど15年。新たなサービスの今後に期待したいところです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(6枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

4件のコメント

  1. ただの改悪を褒める記事

    • 中山寺以南の福知山線ユーザーが三ノ宮や元町行くのに便利が悪くなった。
      一回、大阪まで行って改札出るのが得なのか尼崎で一回改札出た方が得なのか計算しないとあかんわ。
      福知山線ユーザーにとっては本当に改悪以外の何者でもないです。

  2. 改悪ではないでしょうね。
    金券ショップのバラ売り対策、ICカードの普及目的ですから。
    本来の回数券の目的である、同じ区間を複数回利用する人のためのサービスですから。

    改悪と叫んでる方、今後どうされるんですか^^

    • 「改悪」というなら阪急の「回数券は10/1からカード型しか販売しないよ」と阪急阪神の「カード型回数券からきっぷタイプの乗車券への引き換えは10/1から当日限りね」でしょうかね。これで淀川右岸(阪急阪神JR京都線・神戸線沿線)の金券ショップがほぼほぼヤバイ状態に(鉄道関係では新幹線とJR回数券バラ売りしか売るものがない……)。
      なお、おけいはんは逆にカード型を逆に廃止し、きっぷ型に移行済……。