「愛子」「放出」「安足間」さまざまな難読駅 簡単なようで難しい駅も

国内の約9000か所にある鉄道駅の多くは漢字表記の駅名が付けられていますが、一部の駅は読み方が難しい「難読駅名」になっています。簡単なようで読むのが難しいものや、漢字自体が見慣れないものまでさまざま。実際にどのような難読駅があるのでしょうか。

「安足間」「妹背牛」共通する難読の理由

 ここまでは簡単に読めそうで難しい駅名でしたが、正真正銘の難読駅名もあります。

見慣れない漢字の組み合わせ

 駅名のなかにある漢字は比較的よく使われているものでも、漢字の組み合わせが見慣れないものだと、読み方を想像するのが難しいケースがあります。

13.安足間駅 北海道(JR石北本線)

14.妹背牛駅 北海道(JR函館本線)

15.深郷田駅 青森県(津軽鉄道)

16.海士有木駅 千葉県(小湊鐵道)

17.粟生津駅 新潟県(JR越後線)

18.浅海井駅 大分県(JR日豊本線)

13.あんたろま/14.もせうし/15.ふこうだ/16.あまありき/17.あおうづ/18.あざむい

 とくに北海道の場合はアイヌの地名に漢字を当てていることが多いため、このパターンの難読駅が多いといえます。安足間は「ふちのあるもの」を意味するアイヌ語「アンタロマップ」に由来。妹背牛はアイヌ語で「イラクサが茂っている場所」(モセウシ)のことです。

漢字自体が難しい

 画数が多くて複雑な形の漢字を使っている駅名も、難読のものが多い傾向にあります。このような漢字は学校教育で習うことが少なく、通常の読み方もあまり知られていないためです。

19.留辺蘂駅 北海道(JR石北本線)

20.艫作駅 青森県(JR五能線)

21.驫木駅 青森県(JR五能線)

22.鼎駅 長野県(JR飯田線)

23.飫肥駅 宮崎県(JR日南線)

24.頴娃駅 鹿児島県(JR指宿枕崎線)

19.るべしべ/20.へなし/21.とどろき/22.かなえ/23.おび/24.えい

 上記6駅の駅名には、常用漢字表にはない漢字が計7字(蘂、艫、驫、鼎、飫、頴、娃)あります。このうち「鼎」「娃」の2字は人名用漢字ですが、それ以外の5字は人名用漢字にも含まれていません。

【了】

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コメント

8件のコメント

  1. 左沢(山形県)は路線名にもなっていますが、読めないのでは?

  2. もうこいつの記事載せるのやめにしないか?

  3. 愛知御津、御器所もなかなかの曲者。あいちみと ごきそ、前者はおつ、ごつ、みつ と読む人がいるし、後者はおきところ 、おきどころ、おきしょ、ごきしょ と読む人がいる。

  4. 「新田原駅」と「新田原基地」(こちらは駅じゃないけど)は、読みだけじゃなくいろいろと間違えやすいかも。

    とくに関東在住で九州出身じゃない者には、近くに「小田原」があるので余計にわかりづらい。

  5. 成田線の小林駅は「きおろし」だったはずだけど

    • 失礼しました

      何を勘違いしたか,間違えました

      成田線もこばやしですね.

      木下(きおろし)とごっちゃになってしまいました

  6. 御徒町とか日暮里って難読駅名じゃないの? 小田原は「おだはら」じゃないの?

    難読とされてても、近隣の人には当たり前の地名だったりというのが多いと思う。

  7. 愛知県には篠原駅があるが、読みは『ささばら』という愛知環状鉄道の駅があるよ。

    海老名駅も有名じゃないと間違えやすい駅名だし、原当麻駅も「とうま」と読める恐れがあるからな。

    後、京急も難読駅名が多く、追浜駅(おっぱま)、雑色駅(ぞうしき)、安針塚(あんじんづか)、逸見(へみ)などが有名。

    東急にも反町(たんまち)や上野毛(かみのげ)、九品仏(くほんぶつ)が難読地名である事を知らない人多いだろうな。

    東急でも田園都市線在住だと理解できないと思うから。