「日本一の秘境駅」小幌はいま 存続決定から2年、カギは「雰囲気の維持」

「秘境駅」として知られる室蘭本線の小幌駅は、廃止からの存続が決定して2年が経過。観光の玄関口として存在感を増しつつある駅の現在と地元自治体の取り組みを取材しました。

列車は1日6本 「現実的なプラン」で駅を訪問

 小幌駅に停車する列車は、下り2本、上り4本の1日6本のみ。朝8時台に上り列車が停車した後は、15時台まで列車がありません。丸一日滞在するのでなければ、15時13分着の上り列車で下車し、15時44分発の下り列車で戻るか、17時39分発の上り列車で長万部へ抜けるかのふたつが現実的なプランとなります。

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保線小屋裏には長万部町のボランティアが整備した縄ばしごが。このほか東京発のボランティア清掃ツアーや、「秘境小幌フォトコンテスト」も開催(2018年8月、栗原 景撮影)。
駅から比較的簡単に降りていける文太郎浜。ここで海釣りをする人もいる(2015年8月、栗原 景撮影)。
山道で30分ほどの所にある岩屋観音。約300万年前の海底火山噴火でできたといわれる洞窟に、江戸時代初期に作られたとされる岩屋観音(首無し観音)が祀られている(2015年8月、栗原 景撮影)。

 15時13分着の長万部行きで小幌駅に降りたのは、筆者を含め2人。駅にはもう1人、先客がいました。自転車で道内を回っている奈良の大学生で、朝、豊浦駅に自転車を置いて7時間近く小幌駅を探検していたそうです。筆者と一緒に列車を降りたのは東京の高校生。2人とも鉄道ファンで、一度小幌駅に来てみたかったとか。

 東西を礼文華山トンネルと幌内・新辺加牛トンネルに挟まれた小幌駅は、相対式の小さなホームのほかは、保線小屋とトイレがあるだけ。北は礼文華山の急斜面、200mほど南には内浦湾の文太郎浜があり、外界につながる道は、沢伝いに国道37号線に出る登山道以外ありません。まさに、鉄道でしか来られない秘境駅と言って良いでしょう。

 駅の周辺を歩いてみると、ゴミがほとんど落ちていないことに気付きます。毎年春と秋の2回、ボランティアによる清掃活動を行っており、土に埋まったゴミまで掘り返して片付けたそうです。一度きれいになると、ゴミを捨てる人もほとんどいなくなり、現在の小幌駅はゴミ箱がないにもかかわらず美しい状態が維持されています。

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コメント

3件のコメント

  1. 到達証明書の発行とかカメラ映像で乗降客数を記録するのって、待合室を設置するか否かよりよっぽど「秘境らしい雰囲気」を壊す企画に思えて仕方ないなあ。

  2. 利用客が極端に少ない駅は廃止するのもやむを得ないでしょう。ただし、小幌駅のように地元が費用負担して観光促進に使う秘境駅は残す価値があるかもしれません。

    客の少ない駅廃止の代わりに、乗客がより見込めそうな位置に駅を移設・新設するなどの増収策も忘れないでほしいし、維持困難路線 第4段階 までの路線はJR以外の経営でもいいので 鉄道 として存続できるように願っています。

  3. 北海道の秘境駅を歩いて巡るツアーとかやれそうだね

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