「日本一の秘境駅」小幌はいま 存続決定から2年、カギは「雰囲気の維持」

「秘境駅」として知られる室蘭本線の小幌駅は、廃止からの存続が決定して2年が経過。観光の玄関口として存在感を増しつつある駅の現在と地元自治体の取り組みを取材しました。

きれいになったが「秘境駅らしさ」はそのまま

 さて、駅にはほとんど何もありませんが、ほぼ唯一の駅利用者向け施設がバイオトイレです。豊浦町が整備したもので、女性を含めいつでも比較的清潔なトイレを利用できるようになりました。

「きれいなトイレができて、ここも観光地化してしまうんですかね」

 鉄道ファンの高校生がつぶやきました。しかし、この点は安心して良さそうです。豊浦町によれば、駅の管理は「小幌駅の秘境駅らしさの維持」を第一に行っているとのこと。バイオトイレは必要最低限の設備で、これ以上の観光施設の整備は考えていないそうです。

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新たに設置されたバイオトイレ。おがくずなどを使用し、微生物による分解を促進して堆肥を作る。毎日清掃しなくても清潔さを保て、環境にもやさしい(2018年8月、栗原 景撮影)。

 ただ、それが大きな悩みでもあります。例えば、現在は雨風をしのげる場所がありません。

「天候が急変することもありますし、避難施設として小屋を設置するべきという意見があります。一方で、小幌駅の雰囲気を壊すことにならないか心配です」(佐藤一貴 豊浦町地方創生推進室副室長)

 普通の駅であれば、あって当然の待合室。しかし豊浦町は、きれいな待合室の設置が、秘境駅としての価値を損ねてしまうのではないかと懸念しているのです。

 また、自由に出入りできる待合室ができると、そこに寝泊まりしようと考える旅人が現れるかもしれません。小幌駅の冬の寒さは厳しく、ふらりと列車で訪れて夜を明かそうとすれば、命に関わる恐れもあります。小幌駅に待合室を作るかどうか。その結論はまだ出ていません。

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コメント

3件のコメント

  1. 到達証明書の発行とかカメラ映像で乗降客数を記録するのって、待合室を設置するか否かよりよっぽど「秘境らしい雰囲気」を壊す企画に思えて仕方ないなあ。

  2. 利用客が極端に少ない駅は廃止するのもやむを得ないでしょう。ただし、小幌駅のように地元が費用負担して観光促進に使う秘境駅は残す価値があるかもしれません。

    客の少ない駅廃止の代わりに、乗客がより見込めそうな位置に駅を移設・新設するなどの増収策も忘れないでほしいし、維持困難路線 第4段階 までの路線はJR以外の経営でもいいので 鉄道 として存続できるように願っています。

  3. 北海道の秘境駅を歩いて巡るツアーとかやれそうだね

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