本気度段違いの米空軍ステルス爆撃機B-2、ハワイ初展開の背景と意義

アメリカ空軍のB-2爆撃機が初めてハワイに展開しました。もちろん日本にとって他人事ではありません。その背景や意義を解説します。

ハワイ初展開の意義

 それでは、今回のハワイへのB-2初展開には一体どのような意義があるのでしょうか。これには、北朝鮮や中国、さらにロシアといった国々から攻撃を受けた際の対応策を示したという意義があるのではないかと筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は感じます。

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空中給油を受けるためにKC-10空中給油機に接近するB-2(画像:アメリカ空軍)。

 実はこれまでも、B-2はハワイを含むインド太平洋地域に進出してきたことはありましたが、その中心拠点となっていたのはグアム島にあるアンダーセン空軍基地でした。しかし、昨今このグアム島に対する諸外国からの脅威が増加してきています。たとえば、北朝鮮は弾道ミサイルによってグアムを攻撃する能力があると繰り返し主張していますし、中国もグアムを射程に収める弾道ミサイルや巡航ミサイルをすでに多数配備しています。つまり、北朝鮮や中国から遠く離れているとはいえ、グアムはもはや安全な後方地域ではなくなってきているのです。

 そこで、ハワイが重要な意味を持ちます。仮にグアムが攻撃を受けたとしても、ハワイがそれに代わる拠点として機能すれば、アメリカ軍が活動する際の柔軟性を維持することができます。さらに今回、B-2はウェーキ島へも展開したことはすでに述べましたが、このような非常に小さな島も活用できることを示せたことで、グアムを使用できなくなったとしてもB-2をはじめとするアメリカ軍の航空機が引き続き活動できること、そして、それを支える拠点があることを示せたといえるでしょう。

 一方で、敵にとってみれば、まるでもぐらたたきのように、太平洋上の様々な場所を攻撃しなければアメリカ軍の活動を阻止できなくなることを意味し、それを実現するための負担度合が吊り上げられたということが言えるでしょう。

【了】

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