本気度段違いの米空軍ステルス爆撃機B-2、ハワイ初展開の背景と意義

アメリカ空軍のB-2爆撃機が初めてハワイに展開しました。もちろん日本にとって他人事ではありません。その背景や意義を解説します。

初展開したハワイでB-2は何をしていた?

 今回、アメリカ空軍は3機のB-2を8月15日から9月27日の日程でハワイにあるパールハーバーヒッカム統合基地に史上初めて展開させました。この「史上初めての展開」が意味するところは後で詳しく見ていきますが、公表された情報によれば、B-2はこの基地を拠点にハワイ周辺のみならずそこから遠く離れた空域まで飛行し、数多くの訓練を実施したようです。なかでも、注目されるのは次にあげるふたつの訓練です。

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ウェーキ島でホットピットリフューリングを受けるB-2(画像:アメリカ空軍)。

 ひとつ目は、ステルス戦闘機F-22との共同訓練です。F-22はB-2と同様に敵のレーダーに捕捉されにくいステルス性をもち、さらに高い機動力や高性能なレーダーによって高い戦闘能力を誇る強力な戦闘機です。今回このF-22がB-2と共同訓練を実施したということは、もし戦争が発生すれば、F-22がB-2を護衛する可能性を示したといえるかもしれません。もし、B-2をF-15やF-16など非ステルス機が護衛すれば、敵にその動きをさとられてしまいますが、F-22ならば敵に気づかれることなくB-2を安全に護衛することができます。これこそまさに最高のペアといえるでしょう。

 ふたつ目は、太平洋に浮かぶ非常に小さな島であるウェーキ島でのホットピットリフューリングの実施です。「ホットピットリフューリング」とは、航空機のエンジンを止めずに機体への給油を行うことで、これにより給油してから離陸するまでの流れを迅速化することができます。これは、B-2が着陸してから離陸するまでの時間、言い換えれば地上に降りている時間を短くすることができることを意味し、任務への復帰をより迅速に行えるだけでなく、地上で身動きが取れないあいだに敵に狙われる危険性を軽減させることにもなります。

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