元「日本最長距離を走るバス」運行終了へ 本州~九州の夜行バス、古参の撤退相次ぐ現状(写真22枚)

かつては8路線もあった名古屋~九州間夜行バス、いまは…

 今回の「グラバー号」の運行終了と、「オランダ号」の近鉄バス単独運行化により、長崎自動車は夜行高速バスの運行から完全に撤退します。なぜこのような決断に至ったのでしょうか。

 長崎自動車の公式サイトによると、「LCC(格安航空会社)の就航や、燃料費高騰といった様々な外部環境の変化もあり、今後の収支改善が見込めず、運行を維持することが困難となった」としています。

 また、地元紙(長崎新聞)では、「同路線の採算ラインの利用者数は1便当たり17~18人。しかし、ここ数年は格安航空会社(LCC)の就航や新幹線の整備などで利用者が少なくなり、2017年の平均人員は15.8人にまで減少。2018年は14.9人にまで落ち込む見通しとなっており、運行を維持することが困難になった」と報道しています。名鉄バス側の公式見解が明らかにされていないものの、これら公式サイトや新聞報道を見る限りでは、外部環境変化による採算悪化が主な要因とみてとれます。

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京都市内を走行する長崎からの近鉄バス「オランダ号」(須田浩司撮影)。
名鉄バスの夜行高速用車両「プレミアムワイド」。「グラバー号」にも投入されている(画像:名鉄バス)。
大分交通の名古屋~別府・大分線「ぶんご号」。2016年3月をもって運行終了となった(須田浩司撮影)。

 ところで、夜行バスの最盛期といわれるバブル期(1990年代前半)には、じつに8路線も名古屋~九州間の夜行高速バスが運行されていました。当時、中京圏在住の九州出身者が多かったことに着目して順次路線が開設されたともいわれていますが、このころは航空機や新幹線といった並行交通機関の利便性が必ずしも良くなかったことから、どの路線も盛況を呈していました。

 しかし、「グラバー号」が廃止されることにより、2018年12月以降は名古屋~福岡間2路線(「どんたく号」「ロイヤルエクスプレス」)と、名古屋~熊本間「不知火号」の3路線にまで縮小されます。そのおもな要因は、利用客の減少による路線の採算悪化。加えてここ数年は深刻な乗務員不足も要因のひとつになっています。

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コメント

1件のコメント

  1. 盆や正月、GWなどはLCCもかなり高額になるから、その期間だけは高速バスも需要が高くなるとは思うが、それより何よりも運転士の確保が困難だろう。一般の路線バス同様、運転士不足の問題はもう待ったなしな気がする。