元「日本最長距離を走るバス」運行終了へ 本州~九州の夜行バス、古参の撤退相次ぐ現状(写真22枚)

本州~九州間の夜行バスが相次いで姿を消した要因とは

 これら本州~九州間の夜行高速バスは、なぜ相次いで姿を消したのでしょうか。各路線の運行終了理由から、いくつかの要因がみえてきます。

・航空機の増便、格安運賃、LCCの台頭といった利便性向上
・新幹線の運行本数増加、九州新幹線の全線開業といった利便性向上
・深刻な乗務員不足(名古屋~大分線「ぶんご号」や、「トロピカル号」などの廃止理由のひとつ)
・ほかの競合路線や旧高速ツアーバスとの競争
・チェーン展開の格安ビジネスホテルの普及
・長距離フェリーの利便性向上(特に関西~九州間で顕著)
・バスにおける運行コストの上昇

 こうした外部環境の変化で夜行高速バスの優位性が低下し、利用客減や採算悪化につながったケースが増えたのではないかと考えられます。なかには、もともとの利用客が少なく廃止に追い込まれたケースや、旧来の高速乗合バスと高速ツアーバスを一本化した「新高速乗合バス」制度の開始により、一定の役目を終えたとして運行を終了するケース(大宮・池袋・横浜~福岡線「ライオンズエクスプレス」など)もあります。

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京阪神と大分を結ぶ近鉄バス「SORIN号」使用車両。ほか大分交通、大分バス、亀の井バスの4社で運行している(須田浩司撮影)。
西鉄高速バス「ライオンズエクスプレス」。さいたま~福岡を結び、一時は日本最長距離を走る夜行バスだった。2015年5月まで約3年半運行(須田浩司撮影)。
「はかた号」に次ぐ長距離夜行高速バスとして一時有名だった名古屋鉄道「錦江湾号」。名古屋~鹿児島間を結んだ(須田浩司撮影)。

 その一方で、長距離フェリーが並行しているにもかかわらず顕著に推移している路線(京阪神~大分線「SORIN号」)や、サービスの向上、変動制運賃の導入などで健闘している路線(名古屋~福岡線「どんたく号」、名古屋~熊本線「不知火号」)も少なからず存在します。

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コメント

1件のコメント

  1. 盆や正月、GWなどはLCCもかなり高額になるから、その期間だけは高速バスも需要が高くなるとは思うが、それより何よりも運転士の確保が困難だろう。一般の路線バス同様、運転士不足の問題はもう待ったなしな気がする。